日本財団 図書館


<バッテリー電気自動車> 次はバッテリーの電気自動車です。これは私ども97年に発売させていただきましたけれども、全世界で400台ぐらい走っております。これは車からの排出はゼロです。ただし、電気をどうやって作るかという過程によっては、火力発電もあれば、水力発電もあれば、原子力発電もある、こういうことでCO2がどれだけ出るかわかりませんが、とにかくこの車から出るのはゼロであるということですけれども、充電に時間がかかったり、走る距離が限られておったり、重く、価格も高いですし、まだまだ普及しておりません。

<燃料電池電気自動車> 燃料電池の電気自動車は、例えば水素を使う燃料電池ですと、車からのCO2の排出はゼロです。排出ガスもほとんどゼロと言っていいぐらいでしょう。水素の製造過程で出てくるものは多分あるでしょうが、ソーラーパワーの電気分解で水素をつくるようになると、トータルでこういうことが言えるかもしれません。すばらしい燃料電池なんですが、それの中身をちょっとご紹介させていただきます。

 

燃料電池自動車〜原理

018-1.gif

 

これが燃料電池の原理でございます。実は電気分解の逆でございまして、高分子の膜の両側に空気中の酸素とタンクから水素を持ってきます。これが化学反応を起こしまして電子が出てくる。これでモーターを回す。この膜が、実はここに書いてありますように大変な数を並べます。200枚以上あるんですけれども、この膜と両側に水素と酸素を流すガイド、この3枚が1セットでございますけれども、これが200以上あります。これは、本当は電池ではなく、燃料発電ですけれども、そういうものを搭載します。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION