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それらを達成することをどういう技術でやるか。これは四輪車を中心に話させていただきますけれども、私どもは、VTECという燃費と排ガスを両立する技術という形で今、販売させていただいておりますけれども、これをさらに進化させてVTEC-iというふうに持っていきたいと考えております。VTEC-iといいますのはインテリジェントのiでございまして、ちょっとVTECより賢くなった技術ということで、燃費は20%ぐらい、排ガスはもちろんですけれども、性能も向上させなければならない。これらを満足する技術でございます。

ここで、VTEC-iの中身をご紹介します。従来、VTECという名称で、エンジンの気筒のバルブを可変にすることで、いろいろな性能を上げ、燃費を上げるということをやっておりましたが、それに加えて、バルブを動かすカムの位相を変えるという新たな技術を合わせまして、いろいろなことから出力、燃費、排ガスを向上させていくという新しい2リッターのエンジンでございます。

 

VTEC-i

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一般での使われ方は、アイドルのときもありますし、中低速で町中で走っていることもありますし、高速で走っているところもある。いろいろな走り方がございます。そのいろいろな走り方に燃費が最適になるようにバルブのリフトなり位相を変えていくという技術でございます。その結果、馬力は2割ぐらい、トルクは10%、トルクというのはエンジンが回る力ですけれども、現状の私どものに比べまして10%ぐらい上がる。

先ほど申しましたVTEC-iという技術でこれぐらいよくなり、あるいは燃料を薄く燃やすというようなことでよくなる。あるいは摩擦を減らす、トランスミッションを改良するということで20%が達成できるということでございます。当然のことながら、排出ガスは平成12年規制の約半分を実現しております。

 

 

 

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