日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

鉄道車両内への自転車持ち込みに関するモデル事業調査報告書

 事業名 運輸交通における地球環境問題に関する調査研究
 団体名 交通エコロジー・モビリティ財団 注目度注目度5


(5) 尼崎靖久・長崎県吉井町役場助役(松浦鉄道)

「自転車持ち込み」の推進により町の活性化も可能に

 

082-1.gif

−まず吉井町の特色について。

尼崎 五蔵岳のふところに抱かれた山あいの町で、昔ながらの田園風景が広がる。古代から江戸時代初期までの史跡が多く、メロン、イチゴ、リンゴ、ミカンといったフルーツの産地でもある。また、町内を流れる佐々川は清らかであり、地元の水源として大いに役立っている。

このほか、吉井町の南隣には、山ひとつを隔てて佐世保市が接している。吉井町から佐世保市への所要時間は車で30分ほど。このため、佐世保市に通勤、通学する吉井町民は数多い。

−地域での自転車の利用状況は。

尼崎 山間部で坂道が多いため、平野部に比べ自転車利用は少ない。町内で自転車に乗っているのは中学生、高校生がほとんどで、一般社会人はほとんど利用しないと言っていいだろう。松浦鉄道吉井駅の近くに町営の駐輪場を設けているが、ほぼ20台分のスペースのうち、ふだん利用されているのは10台分くらいだ。

−やはり、一般の人にとって日常の交通手段は自家用自動車ということか。

尼崎 町内の1世帯当たりの自動車保有台数は2-3台で、大人ひとりが1台ずつを保有している状態に近い。従って、通勤なども自動車利用が圧倒的に多いといえる。

しかし、公共交通機関の利用がないわけではない。吉井町では町営体育館の横に無料駐車場を設けているが、そこに毎朝車を停め、電車やバスに乗り継いで通勤する人も結構いる。

−今回、松浦鉄道が実施した列車内への自転車持ち込みモデル事業をどう評価するか。

尼崎 CO2(二酸化炭素)などによる温暖化など、地球環境問題がますます深刻さを増す中で、環境負荷の小さい自転車と列車を組み合わせた今回のモデル事業は評価に値する。この事業を通じて住民の環境保全に対する認識が深まると思うので、今後も実施してほしいと考えている。

−列車への持ち込みをはじめ、自転車利用を促進する上での問題点は。

尼崎 当地の場合、道路構造に問題があるため自転車が普及しないという側面がある。どちらかというと自動車対応の道路整備が先行し、歩道や自転車道の整備が遅れているのが現状だ。まず、こうした道路整備を行うことが必要と考えている。

しかし、自転車利用を促進する素地がないわけではない。吉井町からお隣の世知原町(せちばるちょう)まで、全長6・7キロメートル、幅4メートルのサイクリングロードが整備されている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
373位
(30,771成果物中)

成果物アクセス数
26,820

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年4月20日

関連する他の成果物

1.環境事業将来ビジョンに係わる調査報告書
2.新海上交通システムの調査研究報告書
3.エコ交通に関する調査研究報告書
4.短時間のアイドリングストップの有効性実測報告書
5.一般商船による北太平洋の温室効果ガスの観測報告書(2)
6.先進的な環境対策活動モデル事業報告書
7.「エコドライブのすすめ」リーフレット
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から