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そこで、停止前の走行状態を変えて調査を行った。走行状態として、都市内の走行状態だけでなく、アイドリング時間比率の多い渋滞時の走行状態についても実施した。それらの走行状態下でのアイドリングストップの有効時間を把握するため、停止前後の走行状態を同一モードとし、下記の2種類のモードで実施した。なお、試験はエアコンは作動させない状態で実施した。アイドリングストップ対象時間は、図3.7に示す(財)日本自動車研究所が実施した東京都内の走行実態調査データをもとに、信号待ち時間や荷下ろし時間を考慮して5秒〜5分を選択した。

試験条件は下記の通り。

・エンジン停止前・再始動後の走行状態:渋滞モード;平均車速約9km/h都市内走行;平均車速約27km/h

・アイドリングストップ対象時間:5秒(路線バスのみ)、10秒、15秒、30秒、1分、2分、5分

・発進操作等の時間を考慮して、発進5秒前にエンジンを始動する。

・再始動時には、アクセル操作(アクセルを踏んだ状態)を行わない。

・試験中は、エアコンを作動しない。

 

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(財)日本自動車研究所;東京都内走行実態調査データより

図3.7 アイドリング時間の分布

 

 

 

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