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(2) 九州⇔関西間でのCO2排出量比較

CO2排出量試算するにあたり、起点・終点となるルートのパターンを図4.1.2に示すとおり設定した。

 

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図4.1.2 九州⇔関西間における輸送ルート

 

上記パターンで九州⇔関西間の輸送機関別のCO2排出量は、表4.1.4に示すとおりであり、1便あたりでは、輸送量を1,745トン(240m型消席率50%)とした場合では、トラック輸送では79.19トン、海上輸送では240m型の場合でルートの両端でのトラック走行を考慮しても69.68トンとなる。つまり、新海上交通へのシフトによりトラック輸送の場合との比較においてCO2排出量では12.0%の削減となる。

 

表4.1.4 九州⇔関西間CO2削減効果の比較

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4.1.3 新海上交通システム導入による炭酸ガス排出量削減効果

本検討では、CO2排出量試算を行うにあたり、起点および終点を県庁所在地の高速道最寄りインターチェンジとし、輸送距離を設定した。

トラック輸送と海上輸送との比較において、CO2排出量は海上輸送の場合において削減効果が見られることから、新海上交通システム導入によるCO2排出抑制は期待できるものと思われる。

また、本試算方法によれば、輸送貨物量が増加するほどCO2排出原単位の値は小さくなることから、輸送機関が新海上交通システムへの移行(モーダルシフト)が図られれば、CO2発生量の抑制が可能となり、モーダルシフト推進は、より一層のCO2削減効果が期待できる。

 

 

 

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