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1. 調査の概要

1.1 調査の目的

近年、ノーマライゼーションの理念の浸透・普及とともに障害者、高齢者等の社会参加の機会が増大している。そのような状況において、障害者、高齢者等が安全にかつ安心して公共交通機関を利用できる案内、誘導施設の整備が進められている。ただし、障害の種類、程度、車いす使用の有無等の条件の違いによっては介助者が必要となる。その例としては、荷物の持ち運び等一人でもできる交通ボランティア、ドア・ツー・ドア型の送迎ボランティア、STS、福祉タクシー等、その形態、運営は様々である。

しかし、公共交通機関の案内、誘導施設、広い意味での交通ボランティア活動について、十分に知られていない状況にあり、これらの活動に対する杜会的な認識を高揚し、バリアフリーの視点から、全ての人々にその必要性を理解してもらうことが重要である。具体的には、エレベーター・トイレ等の施設の有無、移送サービスの連絡先等は、最新の情報を入手したいというニーズは強いが、この要望に十分応えられるシステムは、一部の交通事業者、ボランティア団体等で部分的に整備されている以外は、ほとんど整備されていない状況にある。

そこで本調査では、障害者、高齢者等のモビリティ確保を図るため、インターネットのホームページを利用して、公共交通機関の案内、移動円滑化施設、広い意味での交通ボランティア活動等についての関連情報の基盤を整備、提供することを目的とする。

 

1.2 調査のフロー

本調査研究は、

 

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図 調査のフローチャート

 

 

 

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