4-3. 実地調査の実施概要
4-3-1. 調査対象地の選定
船舶及びターミナルの分類基準に基づき、調査対象地の選定を行った。
調査対象地の選定に際しては、大型船、中型船、小型船の船舶分類にしたがって各船舶分類から少なくとも一対象航路を選定した。さらに、特に以下の点に着目し、選定を行った。
1]フェリーと旅客船ごとに対象航路を選定
船舶の分類基準として、船種による分類も考慮するため、中型船と大型船についてはフェリーが就航している航路、旅客船が就航している航路をそれぞれ対象とすることとした。
2]高速艇とフェリーが同時に運航している航路を対象とする
瀬戸内海航路を中心に、高速艇とフェリーが同一の航路に就航している事例が見られる。こうした航路では、乗船時間の違いや船舶の構造上の違い以外は、全て同一条件であり、船舶の構造、乗船時間の観点から比較対象がしやすいと考えられるため、対象航路の中に含めることとした。
以上を勘案し、調査対象航路を図表4-5のとおり選定した。