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「宮崎県下の物流効率化に対応した拠点整備構想に関する調査研究」報告書

 事業名 宮崎県下の物流効率化に対応した拠点整備構想に関する調査研究
 団体名 九州運輸振興センター  


(5)宮崎県における輸出入コンテナ貨物輸送の実態

ここでは、海貨業者、荷主企業等に対するヒアリング調査結果および既存文献等に基づき、宮崎県における輸出入コンテナ貨物の輸送実態について整理する。

 

1]主要品目のコンテナ貨物輸出入の実態

・細島港は、外航コンテナ定期航路の開設以来、着実に取扱量を増加させており、北九州港、博多港に次ぐ九州第3位の実績となっている。

・取扱量増加の要因は、背後にベースカーゴを有する荷主企業が存在し、細島港の利用促進を図っているためである。特に、延岡・日向地区に展開し、化学工業品のコンテナ貨物輸出量が多い旭化成工業が、全体の7割を細島港出しとし、原料の輸入においても細島港を利用していることが大きな要因である。細島港のさらなる利用拡大にあたっては、商社との調整、航路網の充実、危険物エリアの設置等が求められている。また、塩ビパイプの輸出において、細島港利用によるコスト削減効果が期待されることから、リードタイムの短縮が図られれば積極的に利用したいとしている。

・日南市の製紙工場からの輸出品については、志布志港28%、神戸港・大阪港66%、細島港6%(1998年実績)の比率で利用されている。細島港では、北米向けを細島港でバンニングした後神戸港までフィーダーで輸送し、北米航路に船積みしている。利用港湾はトータルコストを検討して決定されるが、リードタイム短縮の要請が強い貨物の場合、輸送頻度の高い大阪港等を利用される。志布志港は当社輸出製品がベースカーゴであり、できれば油津港寄港に変更したいと考えられているが、そのためには植物検疫の対応、輸入品の確保、荷役機械の整備等が必要となる。

・輸入においては、周辺地域で畜産業が盛んであることを反映して、飼料となる稲わら等が取り扱われているが、宮崎県内で消費されるコンテナ貨物として飼料に次いで輸入量の多い生ゴム(タイヤ工場向け)については、現在のところ細島港利用は進んでいない。

・なお、航空が利用される半導体の輸出では、福岡空港が利用されるケースが多い。

 

2]細島港の利用拡大の要因

・細島港では、韓国航路2航路、台湾航路、神戸への内航フィーダー航路が開設されており、近隣の複数の拠点港にアクセス可能であることから、トランシップによる世界各地への輸送サービスの選択肢が多様であることも利用価値を高めている。特に、台湾航路は、台湾出航後、細島港に最初に入港し(ファーストポート)、国内他港湾に寄港した後再び細島港に寄港して台湾に向かう(ラストポート)という航路形態のため、細島港は輸出・輸入双方において台湾までのリードタイムが短いという利点がある。こうしたことから、台湾航路・韓国航路においては、トランシップ貨物の取扱量も多い。

・また、これらの4航路は2社の海貨業者が2航路ずつ代理店業務を担当しており、事業者間の競争も、サービス向上やコストダウン等の取り組みに貢献していると考えられる。

 

 

 

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更新日: 2020年11月28日

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