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作業に対して請求すべき事項を明確にすることは、依頼者との関係において重要で、あなたのグループはこの件について最初から話し合っておかねばなりません。少なくとも、依頼者はあなたのグループが、例えばバンを借りたりして、大きな損を出さないように保証しなければなりません。結果的に、依頼者は多大な出費を抑えられる労働力を得ているのですから。

 

依頼者への請求方法は、必然的に地域の状況に応じて変わってくるでしょう。簡単なのは、1人当たりの仕事、あるいは作業日数に応じて請求する方法です。地元のBTCV事務所や他の環境保全グループと連携して請求額を調整し、グループ間で依頼者の奪い合いにならないようにしましょう。

 

スカボロー環境保全ボランティアは、地元の行政当局に対し、1人分の1日当たりの作業に対して1.5ポンドを請求し、また、当局は「専門的な道具、アドバイス、監督、プロジェクトに対する後援料のような、別立ての支払いに加えて」、グループが無料で交通手段を利用できるようにしています。民間企業の依頼者には交通費に加え、1日当たり1.5ポンドを請求しています。

 

この種の取り決めに関して、書類を作っておくとよいでしょう。正式の契約書が常に必要というわけではなく、また、作成を期待されていないかもしれませんが、作業の依頼・請負に関する合意の手紙は貴重な文書になります。

 

ハンプシャー環境保全ボランティアは、現場を視察した後に、依頼者の署名で契約完了となるプロジェクト確認書を送付します。参照の見本書類は、同グループのものを参考に作成したものです。

 

あなたは、また、この分野で生計を立てている人の仕事を、どの程度まで行っていいのか迷うでしょう。地元役所のフルタイムの環境保全スタッフが暇になった直後に、当局から有給の作業の申し出を見つけることも有り得るのです。

 

小規模のグループが資金を集めるための25の方法

 

1) ラッフル(番号付きの券を大勢の人に売り、当たった人に商品を渡すくじ)

 

これは決まったコミュニティーで行うと最適で、夕方パブで券を売ったりして小規模に行うこともできるし、大々的に行うこともできます。2つ以上のイベントで券を販売する場合には、地元の役所か関連当局から、宝くじの免許を取得しなければなりません。1995年時点の1年間の免許料は17.50ポンドと、免許取得は比較的容易で、あまり費用もかかりません。景品を寄付してくれる人が見つかれば、資金はもっと集まるでしょう。

 

2) トランクセール(参加者が車のトランクに積んで持ち寄った品々を販売するバザー)

 

これは自分で中古市をするよりも簡単な方法です。単に一番近い日に開催される中古雑貨市に予約して、出店する場所を確保し、良質の中古品を集めて売るだけです。これなら3、4人で行えます。

 

3) 講演会

 

本当によい講演者を探しましょう。ジョナサン・ポリットのような講演者や、地元の有名人を探す必要があります。入場料を徴収し、飲み物も販売しましょう。この種の会合はよい宣伝にはなりますが、オーバーへッドやその他の出費を抑えないと、あまり資金を集めることができません。

 

4) スポンサー付きの(支援金を募る)ドライブや散歩

 

うまく計画すれば沢山のお金が集まります。よいルートを選びましょう。理想をいえば、一巡して帰ってくるルートで、途中で参加者が喜びそうな場所に立ち寄ることです。あらかじめスポンサー同意書を作り、全員に来てもらうように参加を募りましょう。他のグループと合同で行えば出費を折半でき、参加者をたくさん集めることができるでしょう。

 

 

 

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