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ラジオとテレビ

 

テレビ放送になれば幸運ですが、誰も常に運に恵まれているわけではありません。しかし、記者発表をためらってはいけません。特に、とっておきの映像性のある話題があれば、すぐにテレビ局に知らせましょう。テレビ局は活動内容を知ってこそ、あなたのグループの活動を放送するのです。

ラジオの場合は状況がかなり異なります。地元のラジオ局は常によいニュースを求めています。ここで問題となるのは、あなたのグループの活動が写真やテレビカメラなしで伝えられる点です。あなたのグループの活動内容にラジオ局が関心をもつようにするには、どのような説明の仕方をすればいいのかを予め研究することです。例えば、そのラジオ局の番組をいくつか聞いたり、それぞれの話題をどのように放送しているのか問い合わせてみることです。可能なら、放送日を教えてもらいましょう。

 

マスコミ報道を成功させる5つのステップ

 

1) 地元のマスコミを知る

地元の全ての新聞社、ラジオ局、テレビ局のリストを作成します。商用ラジオ局や無償配付の新聞社も忘れずにリストに入れましょう。リストを用意すれば、封筒に貼るノリ付きのラベルにコピーできます。新聞に注意して目を通し、環境に関する記事の担当記者名を調べてください。それから、担当記者に電話をして、よい人間関係作りから始めます。

 

2) 的確な報道視点をもつ

メディアは地域に密着した関心事や明確な話題、ニュース写真を求めています。あなたのグループが作業を始めた新しい林地に、市長が1本目の植樹をするようなケースは、大抵ニュース報道に値します。その一方で、ボランティアグループが交通の便の悪い場所で、いつもやっているような低木の除去を行っていても興味を引きにくいのです。

 

3) 記者発表を明快で手短なものにする

記者発表をとてもシンプルなものにできても、常に5つの重要な情報を網羅していなければなりません。つまり、誰が、何を、どこで、なぜ、何時行ったのかということが分かるようにしなければならないのです。記者発表する際には必ず、あなたのグループ(誰)が、どの現場(どこ)で、何を行っているのか、そして、なぜその作業が重要なのか、何時その活動が始まったのかを言わなければなりません。また、報道機関が取材カメラマンや、ビデオカメラマン、報道記者を派遣する最適な時間も、述べなければなりません。添付のフォーマットは、般的な必要事項を網羅しています。

 

4) 記者発表をタイミングよく出す

地元の新聞社が印刷に出す時間を調べておき、記事の締め切り前に報道してもらいたい新聞社の手元に、必ず記者発表の資料が届くようにしましょう。

 

5) 記者発表のフォローをする

ジャーナリストは多忙です。あなたの記者発表を見過ごしているかもしれないし、手元に記者発表の資料が届いてない可能性もあります。電話をかけて、記者発表に関して注意を促し、そのイベントについて取材する予定か尋ねましょう。記者発表の資料をもう一部送らないといけないかもしれません。従って、ファックスで連絡が取れるようにしておくととても便利です。

 

 

 

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