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現場の状況を示すポスターを、厚紙に張るだけでは満足できず“アイランド環境保全ボランティア”は新しいアイデアとして、通行人にグループがどのような作業を行っているのかを示す欄を、ポスターに付け加えました。白くて細い金属プレートをボードに付け、そのプレートの上に磁石付きのサインがくっつけられるようになっています。そのプレートと15のサインは特注で(1994年当時で)85ポンドかかりました。「沢山の通行人が必ずしもグループの活動をきちんと理解しているわけではないのです。だから、大きな出費に思えても、結局は有効な投資だったと思います。」と会員の一人は語りました。

 

グループ・パンフレット

 

このグループ・パンフレットには、グループの所在地、活動内容、活動への参加の必要性、必要な出費などをはっきりと記載しなければなりません。裏面には、希望者が名前、住所、電話番号を記入できるように、簡単なグループヘの入会申請書をつけておきます。グループの活動内容のリストを載せ、新会員が関心をもった活動にマークが付けられるようにしておきます。そうすれば、資金集めの仕事を希望している新会員を見過ごすといったことを防ぐことができます。

 

円滑な宣伝のために

 

宣伝は、人々に伝わってこそ効力を発します。あなたがパンフレットやポスターを作成したなら、できるだけ早く人々の目に触れるようにしましょう。会合で、ポスターの掲示やパンフレット配布に最適な場所について、会員全員に意見を聞くために時間を割くのでなく、会合時に全員でポスター貼りやパンフレット配布を実際に行うのです。

 

同様に、ニュースレターも印刷が終わり次第すぐに配布します。近所の人に配布する人を見つけ、手分けして配布します。遠隔地に住む会員がいれば、ニュースレターをその地域の郵便受けに入れてくれるようにお願いします。来週、町に出る時に配布しようなどと考えて、ニュースレターを自宅に持ち帰ることは避けましょう。それが実行されるようなことはないのです。

 

<マスコミヘの対処>

 

効果的な宣伝方法として、他のグループのニュースレターや地元の自治会だよりなどに加えて、地元の新聞社、ラジオ、テレビなどのメディアの活用があります。

 

マスコミに活動内容を知らせなければ、誰もあなたのグループの活動を報道したりしないでしょう。従って、地元のメディア全てに報道してもらうための記者発表をはじめ、主要な活動に焦点を絞って、入念な宣伝計画を立てる必要があります。

 

行動を起こす前に、常に自己点検すべき重要な問題が一つあります。つまり、なぜマスコミに報道してもらいたいのかということです。ボランティアを増やすためかもしれないし、資金集めのイベントを宣伝するため、あるいは、スポンサーに対して活発に活動していることを示すためかもしれません。どんな目的であっても、常になぜマスコミに報道してもらいたいのかを自己点検し、然るべき理由をもって記者発表するように努めなければなりません。

 

あなたのグループに、最近マスコミがあまり関心をもっていないという理由だけで、決して記者発表してはいけません。実際にニュースのネタがあることをマスコミに示せば、ニュースとして報道されるのです。

 

 

 

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