日本財団 図書館


現場への移動から、会合への参加、社交行事への参加に至るまで、環境保全活動の全てが満足いくものではないという訳ではありません。グループ活動のうち、いくつかが他に比べて面白くないのは、誰も面白くする方法について考えたことがないからということが、往々にしてあります。

 

社交は、会合後にパブに行くといったことから、グループ全体で一緒に休暇に出掛けるといったことまで、あなたが望むように正式なものにも、気楽なものにもなり得ます。しかし、会合後のわずか1杯の飲み物では、人によっては欲求が満たされない場合があります。その一方、多くの人はパブ、もしくはタバコの煙が蔓延した環境が好きではありません。また、ベビーシッターや最終のバス、あるいは翌日の早朝の勤務に備えて、会合後は家に直行しなければならない人もいるでしょう。

 

グループの円滑な活動のためには、バーベキューやダンスパーティーなど、社交的行事をいくつか計画することが重要です。このようなイベントはプロジェクト同様に計画を立てる必要があり、誰かがイベント運営を担当しなければなりません。この種の計画には経験はなくても「何かをすること」に熱心で、精力的な会員が打ってつけです。会合の時にアイデアを出し、いくつかのアイデアを検討して、社交イベントの担当者にそれが実現する方法を考えてもらいましょう。しかし、環境保全と社交を組み合わせることを好まない人がいることも念頭に置きましょう。前に進める最善の方法はメンバーに機会を与え、その成果をみることです。

 

どんなイベントか?

 

最も手軽なイベントは全員が揃っている場所で、プロジェクト終了後、あるいはごく短い会合の後に行うことです。夏期に、作業後の現場でするバーベキューは最適で、会員の全員が食べ物や飲み物を持ち寄ることができます。当たり前のことですが、場所を選び、作業の依頼者にまず承諾を得なければなりません。夕方パブで行う場合には、短時間の年次会合の後が最適で、なるべく個室を予約し、食べ物を出すようにしましょう。

 

しかし、もっと大胆な試みも考えてみましょう。日曜の午後の合同散歩はどうでしょうか。例えば、作業の進展具合のチェックも兼ねて、昨年のプロジェクト現場の森への散歩やサイクリングもいいでしょう。夕方のイベントならば、ボーリングやクイズ大会のような能動的なイベントを考えてみましょう。そのほうが、人々が映画やコンサートに行って、長時間にわたって静かに過ごすような受動的なイベントよりも適切です。グループの中に、優れたバードウォッチャーがいれば、夏の夕方にナイチンゲール(サヨナキドリ)のさえずりを聞く観察会に連れて行ってもらったり、あるいは明け方の鳥のコーラスを聞きに行ってもいいでしょう。

 

会員の自宅での気軽な夕方のパーティーも、あなたのグループにとってよい景気付けとなるでしょう。夕方のパーティーはかつてよくやっていたことですが、新しい会員にもパーティーへの参加を勧めましょう。他のパーティーの時と同様に、地図を載せた招待状を用意しましょう。このようなパーティーは、ニュースレターの封筒詰めといった、お決まりの事務作業後にできるでしょう。

 

バリアを取り去る

 

人は皆それぞれに違っています。時々あることですが、あなたのグループが同じような考えや生活様式をもつ、仲良しの会員の委員会によって運営されている時、他の会員のことを忘れがちです。社交的イベントは、会員全員がお互い知り合う機会となってグループの結束を高め、また、各会員にもっと積極的に活動してもらえるようになります。結局、協力して十分に活動できるように、お互いに尊敬しあうには、当然のことながら、現場外ではどういう人物なのか知る価値があります。

 

新しい会員のためのイベントは、プロジェクト当日あるいは終了後にすると、お互い人見知りの気分を脱することもできます。夕方にパブの個室や地元の喫茶店を予約して、みんなの好みに合うような飲み物を用意し、グループに長期加入している2〜3名の会員にホスト役になってもらいましょう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION