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交通手段

 

環境ポリシーの一つは、グループのプロジェクト現場への交通手段に関することです。公害削減のため、自動車の使用を最低限にとどめるよう注意しなければなりません。プロジェクト現場への会員の移動と道具の搬送には、小型バスを利用しましょう。可能ならば、会員に自転車での移動も奨励しましょう。恐らく、会員の中の誰かが、皆が作業現場まで自転車でいくのを先導できるでしょう。小型バスや公共の交通機関が利用できない場合には、できるだけ自動車の相乗りをするようにしましょう。公共の交通機関が利用できる場合には、作業の開始時間が交通機関の時刻表と対応しているようにしましょう。

 

資材

 

持続可能な資源からできている製品を探し、また、何でも最低限度の使用にとどめましょう。「削減、再利用、修理、リサイクル、取り替え」というスローガンを念頭に置きましょう。多くのグループが、垣根作りや踏み越し段に木材を使っています。仕事に適した地元産の木材を使ったり、ニュースレターや議事録には再生紙を活用したりして、可能な限りリサイクル製品を探して使いましょう。

 

シリングトン環境保全ボランティア(Shillington Conservation Volunteers)は、自分達の村で自然歩道修復のプロジェクトを中心に活動しています。自然歩道の多くは私有地と交差していて、作業には注意を要します。踏み越し段や小開き門用の資材は地元の木材を扱う業者から提供されました。

 

木材のより一層の利用が、材木置き場(timber stations)の設置により促進されるでしょう。ロンドン木材管理者協会(the London Tree Officers Association)が、材木置き場をロンドン中に設置しています。ここでは、使い道のない生木(処分された庭木や街路樹など)や、取り壊された建物から出る梁などの古材も受け入れています。これら中には再利用できるものや、プロジェクトに活用できるものがあり、また、熱エネルギーの燃料としたりして、毎年ゴミとして埋立てられる多大な量の木材を削減しています。

 

いずれにしろ、資源を節約するための建設的な方法を探しましょう。リサイクル素材の利用も一つだし、また、あなたのグループの全会員が、地域での取り組みに携わるように奨励しなければなりません。さらに、リサイクル素材を購入するように配慮しなければなりません。なぜなら、リサイクル組織はリサイクル製品の市場に依存しているからです。例えば、アルミニウム缶を収集している団体がないかどうか、地元の当局と連絡をとるのもいい方法でしょう。

 

 

 

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