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あなたのグループがイングランドかウェールズに活動基盤をもち、年収が千ポンドを超え、土地又は建物を所有し、あるいは恒久的に寄付金がある場合には、公益法に従って、公益管理者として登録されねばなりません。この登録には複雑な手続きを要するので、BTCVは公益団体登録申請要領と模範会則を作成しました。いずれも、地域グループの公益団体登録の助けになるように特別に作られています。

 

北アイルランド、イギリス海峡諸島、マン島、そしてスコットランドで活動しているグループは、公益団体として登録する必要はありません。また、公益団体登録の手続きの内容は、イングランドやウェールズで活動中のグループの手続きとは全く異なっています。一般的に、公益法と公益管理者の管轄権はイングランド及びウェールズの外には及びません。

 

出版物リストを含む詳細は、公益管理者から入手可能で、大半の出版物が無償です。公益法は過去数年で何度も変更されているので、公益団体が公益管理者として登録しなければならない時期は、将来変わる可能性があります。登録のための法的資格に関する最新情報、ならびにBTCVの支援については、BTCVの地域グループス課に問い合わせてください。

 

仕事の分担

 

あなたが一人でグループを運営することが可能だとしても、他にも運営に携わりたい人がいるのではないでしょうか。グループ運営の最善の方法は、参加したい思っている人全員に必ず何かの仕事を与えるようにすることです。あなたの活動と関連のある野生生物トラストなど、より大きい団体からの積極的なサポートでもない限り、一人でグループ運営をこなすのは大変です。また、何かの事情であなたがグループを離れるような場合には、グループの崩壊を招くことにもなりかねません。コーディネーターが辞める理由の一つは、やるべき仕事があまりに多すぎるとか、誰も手伝ってくれないということです。地域の環境保全グループがなくなる主な原因は、コーディネーターが他の会員に仕事を分散できなかったことにあるのです。

 

周囲の人に仕事を割り振るのは当然のことです。仕事が割り振られていれば負担が軽くなり、長年役割を担っていた会員がグループを離れる時にも、別の会員がちょうどいい具合に自信をもって責任ある仕事ができるようになっています。グループに参加しているという意識が強ければ強いほど、新しい人を誘い、資金集めに励み、難局にも立ち向い、更には、あなたのグループを積極的に宣伝するようになります。

 

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仕事を割り振ると、みんながその気になります。

 

中には、このような会員が委員となり、財政面や日常の雑務を迅速に処理する方が道理にかなうと思っているグループもあります。しかし、重要な決断に関しては、メンバー全員で話し合う方がよいことを知っておかねばなりません。グループによっては気を張らずに、気軽に活動しています。グループを継続させる最善の方法は、初めはできるだけシンプルに活動することです。ただし、グループの構成は、グループの変化に応じて変える必要があることを忘れてはいけません。

 

多くの会員が活動に参加するようになれば、問題解決も楽になります。グループにはそれぞれの会員の技術、関心、経験が集まっています。仕事の分担により、他の会員の技術が活用できる手段になることは明らかです。たとえ優秀な人が1人いても、決して5人が相談して出るような結論には到達しません。また、委員会の仕事を任せられるような人に的をしぼって、会員探しをすると成功することがあります。

 

 

 

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