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グループを運営する

 

自立した環境保全ボランティアグループの会則

 

1. グループの名称を○○環境保全ボランティアグループとする。

2. グループの目的は、

・公共の利益のために、ボランティアにより、実地に環境保全活動を推進すること

・環境保全の理念と実践を通して、ボランティアを教育すること

3. それらの目的を達成するために、

a)グループは実践的環境保全作業を行う。

b)目的の推進やグループの利益のために、他の活動も、会員が適当と見なすかぎり、適宜始めることができる。

c)グループの目的を達成するために必要な場合、資金が募られる。

4. 提供された活動対象地区は主に…であるが、プロジェクトや活動は会員の合意があれば別の所でも行われうる。

5. 組織はBTCVへの加入を申込み、その加入条件を守る。

6. 組織の活動に参加することに興味がある人であれば、誰でも会員になることができる。

7. 組織は、活動方針と運営を決めるため定期的な会合をもつ。(最低でも2ヶ月に1回)

すべての会員は出席の権利があり、会合の開催については、特に組織の活動現場で十分に告知される。

8. 役員は組織運営上の必要に応じて任命される。役員には代表や会計係も含まれる。役員は日々の組織運営における責任者であり、会合の席上で質問に答えられなければならない。

9. 必要経費を賄うために年会費を徴収する。その金額は、時々に適当と思われる額が会員の会合に提案される。

10. 会計簿は会計係が管理し、監査を受け、会員の会合で承認される。

11. 組織は、活動中のボランティアのためや、第三者のけが及び資産損失のために保険をかける。

12. 会員の全体的な同意により組織を解散するときは、すべての財産はBTCVに渡る。

13. この会則は、会員の過半数の同意によってのみ変えられる。

 

<運営組織>

 

多くのグループは非法人組織、あるいはクラブ組織です。(法人組織あるいは会社組織とは異なる。)クラブ組織はその会員の総意による規定を有しますが、法によっては規制されません。従って、財産は会員に帰属し、クラブ組織の活動に対する責任は会員が負い、クラブ組織の運営は会員によって決定されます。規則や条件は法によって規制されている会社組織とは対照的に、クラブ組織は自らの希望に応じて規則を定めるか否かを決定できます。会則やそれに準じた形式で規則をもつ場合には、その規則は会員に対し法的拘束力をもちます。

 

会則をつくることは賢明で、あなたのグループの組織や目的を明確にします。明文化した会則はグループ内で意見の相違が生じない限り必要ではありませんが、意見の相違が生じた場合には、会則はその解決に必要なものとなります。(あなたのグループの会則づくりの参考として、左の会則モデルを参照。)

 

公益的条件

 

多くの地域グループは公益団体として登録しておらず、登録する必要もありません。公益団体としての登録が宣伝や資金集めの助けになるという考え方もあります。1992年と1993年の公益法(the 1992 and 1993 Charitable Acts)では、現在イングランドとウェールズにある多くのグループに対して、公益団体として登録するように規定しています。

 

公益団体として登録されているBTCVへ加盟しても、地域グループが公益団体として登録されるわけではありません。加盟グループは法的に、BTCVとは別のグループです。法的に親組織の傘下のグループは、通常、親組織が公益団体でない限り公益団体ではありません。しかし、独立したグループは目的によって厳しく峻別されます。グループの主な目的が、グループの会員のためであれば、あなたのグループは公益団体になれません。一方で、もしグループの主な目的が、公共の利益のための環境保全活動や教育ならば、あなたのグループは公益団体になりえます。

 

 

 

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