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ふるさと防火委員会

 

活気ある若き防災の担い手たち

岐阜県不破郡少年婦人防火委員会

 

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不破郡は岐阜県の西端に位置し、人口29,277人、世帯数8,878の垂井町と、人口9,520人、世帯数2,791の関ヶ原町の合計38,797人、11,669世帯の2町で構成されており、総面積は105.24キロ平方メートルで、昨年の火災件数は18件と平年より減少してはいますが、積雪も多い地域であり、一層の防火広報が望まれる地域です。

標高1,377メートルの伊吹山、周囲を自然に恵まれた山々がそびえ、難攻不落の地関ヶ原に672年壬申の乱の後、不破ノ関所が築かれ、昔も今も交通の要衝でもあります。

1600年には、天下を二分する関ヶ原合戦が勃発しました。郡内からは、文武両道に優れた豊臣秀吉の軍師竹中半兵衛をはじめ、多くの偉人を輩出した歴史と自然の豊富な地域です。

こうした当管内に、少年消防隊・婦人消防隊の拡充・強化の促進及び防火思想の普及向上を図り、地域防災に寄与することを目的に、昭和54年11月21日6クラブ、6,515人で不破郡少年婦人防火委員会が設置され、その後組織の見直しが図られ、現在は37クラブ、4,266人で活動をしています。

活動内容は、幼年消防クラブは、「火遊びはしません。」と約束をすると共に、社会に役立つ躾をするため保育園児、幼稚園児と交互に幼年消防防火のつどいを実施し、火災予防の啓発に努め、防災少年団・少年消防隊員は、地域への火の用心の呼びかけ、火の用心夜回りをはじめ、消防署へ1日体験入署し、防火についての見聞を広め、知識を深めるための研修会を実施し、学校では他の児童・生徒への指導にあたっています。

女性防火クラブ・婦人消防隊は、災害に備えて初期消火(消火器・消火栓・天ぷら鍋に火が入った時の消火)訓練をはじめ、基本的な規律訓練、地震体験車による地震体験、濃煙体験、炊き出し訓練を実施し、防火講演を聴講し、防火思想の普及に努めています。

また、平成5年からは、積極的に普通救命講習を受講しており、高齢者社会に対応するため、昨年度からは防火チラシを作成し、全家庭を訪問する「一声運動」を実施し、火災予防思想の普及に努めています。

 

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