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防火広報用視聴覚資器材の活用状況

静岡県静岡市幼少年婦人防火委員会

 

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「さあ!寄ってらっしゃい」「観てらっしゃい」と消防職員が声を嗄らして、市民の皆さんに呼び掛けているシーンです。

これは、平成10年3月21日に静岡市の駿府城跡である駿府公園内で開催された、自治体消防発足50年記念事業「遊んで学ぶ」消防フェアと銘打って色々なコーナー(バザー、ゲーム、新旧防災機器展示、梯子車試乗、起震車試率、煙体験、レンジャー体験等)が設けられその一角で、災害時だけではなく多目的に利用されるドーム型エアーテント内では、平成7年10月に日本防火協会よりいただいた防火広報用視聴覚資器材(液晶ビジョン、スクリーン、ビデオデッキ等)を活用した防災アニメが上映され、行列が出来る程の大盛況でした。

我が町、静岡市は、東西二大経済圏の真中に位置し、北に雄大な南アルプスを抱き、南は穏やかな駿河湾、市内の約中央を安倍川の清流が流れ、起伏に富んだ美しい自然景観をつくり出しており、人口は47万5千余人で平成8年4月1日に中核市「静岡」として踏み出したところであり、温暖な気候のもと県都として、政治経済、文化、情報など着実に発展を続けており全市をあげて市民に対するサービス等の向上をめざして最善を尽くしております。

静岡市の消防組織は、1消防本部・3消防署・10出張所で構成され、職員定数469名により無火災静岡をめざし、各防火クラブとともに防災意識の向上と火災予防の普及啓発のため、日々研鑽しているところです。

本市の防火クラブにつきましては、婦人防火クラブが昭和54年11月に発足し、現在50支部で会員が3,401名で構成されており、主に公立の保育園を支部としているため、大半の会員が園児の母親であり、通園期の3年間の活動を通じて知識教養を習得し、毎年約700名の入れ替えにより、その思想は年々拡大しており、特に家庭婦人を対象にした防火活動を推進し、消防本部に協力して火災予防運動を始め数多くの行事に参加し、消防機関と一体となり火災予防に努めております。

少年消防クラブは、昭和54年12月に発足し現在2クラブ458名で構成されており、其々のクラブで独自の活動を展開しておりますが、各クラブ員は日頃から火災予防に心掛け、「私たちの町からは火事を出さない」をスローガンに掲げ、「夜回り」を実施し町の方々に対し、大きな声で「火の用心」を呼びかけたり火災予防運動期間中の街頭広報や防火パレードにも積極的に参加して、各々の防火意識の高揚及び地元地域への火災予防思想の普及に努めております。

幼年消防クラブにつきましても、昭和54年11月に発足し当初は僅か1支部でありましたが、市内の公立、私立の保育園、幼稚園を対象として徐々に輪を広げ現在は34支部約3千名により構成され、楽しみながら防火防災意識を高め、園児・保母・保護者はもとより、広く一般市民に対しても、火災予防等の普及啓発活動を実施し防火防災に心掛けております。

以上のような活動を支える手段として、年間を通して市内各所で防災指導を行う場合には、必ずビデオデッキ等を活用し、より充実した防災指導を行うとともに、様々なイベント等が実施される場合においても、記録を撮ることにより、今後の予防行政に反映させることができると考えております。

今後も、より一層有意義に活用し静岡市民の防火意識の高揚に寄与出来るよう努めていく所存でおります。

 

 

 

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