(1) 気道の確保を行った後、鼻をつまむ。自分の口で溺者の口を完全に覆うようにし、胸部を注視しながら息を吹き込む。
(2) 口をはなして、自分の耳を溺者の口に近づけて、出てくる息の流れや音を聴き、また胸部の動きを見て効果的に行われていることを確かめる。
最初の3回は1秒毎に強く、以降は5秒に1回の割合で息を吹き込む。(成人に対する場合)
3. レサシエーターを使用した人工呼吸法
(1) 気道確保を行った後、レサシエーターを溺者の顔面に取り付ける(ゴムバンドにより固定させる。)。
(2) 頭部を後方に傾けさせ、気道を真っ直ぐにする。
(3) パイプを口に含み、胸部を注視しながら最初の3回は1秒毎に強く、以後は5秒に1回の割合で息を吹き込む(成人に対する場合)。
(4) 吸入パイプは片方弁となっており、溺者から出る息は弁の下方からでるようになっているので、マスクを外す必要はないが、溺者の口又は鼻から水等が流出してきた集合にはレサシエーターを顔面から外し、顔を横に向け汚物等で窒息しないようにして布等で拭き取る。
(5) レサシエーターが顔面にうまく密着していない場合には、吹き込んだ息が側方から漏れるのを防ぐため、レサシエーターの端を手で押さえて息を吹き込む。