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第4章

台湾

 

1. 港湾施設の現況

 

(1) 主要コンテナ港湾

台湾には、国際港湾が6港(基隆、高雄、花蓮、台中、蘇澳、安平)ある。そのうちコンテナは4港で取り扱われているが、高雄港が全体の2/3以上を占めている(図表II-4-1)。

台湾の港湾政策で、高雄港は中心として位置づけられ、後述のアジア太平洋地域オペレーションセンター計画でも高雄港が重点的に整備され、他のコンテナ港3港湾は高雄港を補完する役割となっている。また、港湾運送事業の民営化政策でも、高雄港が他港に先行して1998年から導入され、他港では翌年以降に導入される予定である。以下では、高雄港を中心に港湾施設の現況を述べる。

 

(2) 高雄

1) 概況

高雄港は、台湾南西部に位置し、背後には重化学工業を中心に台湾最大の産業集積がある。東アジアの地理的中心に近く、太平洋航路と欧州航路の接続地点にあたり、国際ハブ港として地理的にもっとも有利な位置にある。

高雄港の整備は1908年から開始された。本格的な港湾整備は、1958年から70年の12カ年港湾拡張プロジェクトからで、この期間に544haが整備された。現在の港区面積は2,683haであり、そのうち陸地面積が1,442ha、水域面積が1,241haである。

 

図表II-4-1 港湾別コンテナ取扱量(1997年、TEU)

208-1.gif

出所:交通部運輸研究所『運輸資料分析』1998年6月

 

 

 

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