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第1章 公務員の分類・公務員法制

 

1 公務員の定義

 

公務員とは、すべての省庁、中央及び地方の機関に恒常的に勤務する者及び外国におけるラオスの代表として任命された者で、国家予算から給与を支給されている者である。兵士、警察官は公務員の範疇には属さない。(公務員規則第1条)

 

2 公務員の分類・数

 

1993年の公務員規則(首相合第171号)制定後、ラオス人民民主共和国政府(首相府行政・人事局)は、人材の有効活用を目的として、すべての政府機関を対象に公務員調査(1994年5月)を実施している。それによれば公務員数は70,534人であり、ラオスの総人口の約1.5%である。この数は公務員規則の適用を受ける公務員(ラオス人民革命党の機関に勤務する公務員を含む。)のみであり、軍、国営企業の被雇用者、日雇い労働者及び契約労働者は含まれていない。

ラオス国内は、18の行政単位(16の県、ビエンチャン特別市、特別区)に分かれ、さらに134の郡と11,419の村に分かれているが、公務員には国家公務員と地方公務員の区別はなく、すべて国家公務員である、公務員の一般的分類としては、配属により、中央省庁配属公務員(7,742人、11%)、地方機関配属公務員(57,804人、82%)、党中央機関及び知事・郡長事務所配属公務員(4,988人、7%)に分類される。

また、公務員規則では、採用の時期、革命への貢献度等によって、次のように分類されているが、各区分毎の公務員数は公表されていない。

・ 1954年以前に革命に参加した者

・ 1955年から1975年12月2日までの間に革命に参加した者

・ 1975年12月2日以後公務に就いた者

・ 旧体制下で公務に就き、以来現在まで勤務を続けている者

 

(1) 年令別分類

全体のほぼ50%に当たる公務員(33,292人)が30歳以下であり、公務員は全体的に非常に若い。82%の公務員が40歳以下である。46歳以上の公務員は、6,531人(9.2%)に過ぎない。

 

 

 

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