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(1) 通常コース

コース期間は14週間で、内容は経営、経済、政治、社会学、法律、基礎的軍事知識、および特定分野あるいはテーマに関する講義など多岐に及ぶ。通常は、次の4コースが提供されている。1991年度から95年度の累計で、男性3,495人、女性2,613人、合計6,108人の公務員が研修を受けた。

(a) 上級公務員を対象とする基礎コース

(Basic Course for Senior Civil Officers)

(b) 中級公務員を対象とする基礎コース

(Basic Course for Junior Civil Officers)

※ 主に、警察・消防・税関・移民局のジュニア・グレードへの新規就任者。

(c) 事務所監督者を対象とするコース

(Course for Office Supervisors)

(d) 事務員を対象とするコース

(Basic Course for Junior Clerical Staff)

 

(2) 特別再教育コース

特別再教育コースの目的は、以下の通りである。

(a) 愛国精神を強固とすること。

(b) 3つの国是を支持すること。即ち、連邦の分裂阻止、国家の団結、独立国家としての主権の確立である。

(c) 法、規則、命令、指示等に従い、任務を果たすこと。

(d) 経営効率を確保すること。

(e) リーダーシップの能力を高めること。

(f) 変わり行く政治・経済・社会情勢に適合するよう、日々の業務を大胆に改革すること。

コース期間は4〜6週間である。以下の9つのコースが用意されている。1998年6月までの参加者総数は6万992人である。(13)

 

(13) 1998年6月29日、中央公務員大学長からのヒヤリング。コース別に確認した人数の合計である。学長はまた、本学の累計卒業生を8万3,777人と述べており、これが本当ならば、特別再教育コースが約7割を占める。現政権がいかに公務員の統制に腐心しているかを示す数字である。さらに、コース内容をみると、主に治安確保に係わる公務員を対象していることが分かる(教員が多く対象となっているのは、大学・学生が民主化運動の中心となっていた為である)。

 

 

 

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