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「面と面の角」、つまり取付線に直交する断面を求めるのがめんどうなら、両部材の型当て線での「線と線の角」の型としてもよい。

この逆のへこんだ面での取付度を[図2.3.12 凹面取付度]に示す。

角度を与える「自在金」の形状寸法を統一して、曲線の「弧」でなく「弦」を面に代用するのである。角度は、局面でない部材の側に指示すればよいが、取付度位置になんらかの目印をいれ、[図2.3.13 取付度板]を準備する手もある。

曲り外板ブロックの各フレームの搭載継手付近は、このようなキッチリした押え方で固めるべきである。

 

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図2.3.11 凸面取付度

 

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図2.3.12 凹面取付度

 

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図2.3.13 取付度板

 

ちなみに自在金につき触れておこう。角度には、直角を境に開度とすぼみ度があるが、自在金のサイズにより、ある限度以下のすぱみ度は表現できない。そんな場面では、補角に相当する開度に置き換える。この面からも自在金の統一は必要である。

 

ところで直交「取付度ナシ」の範囲は、どの程度であろうか。

ここでも組付け精度を考えてみることになる。手作業では、取付けた部材端で、例えば±1mm…などと標準を決め、差金で当たって判断すればよい。

数値現図では、角度が数値として、システムで自動計算されるので、記号は単に約束として角度90度か実角か…の<印、いずれかを描いて、角度数値で取付度を示す。

アウトプット形式は[図2.3.14 数値現図の取付度]参照。単位は0.1度(小数点以下2位を四拾五入)。

取付度ナシ=90度と見倣す範囲は:-

●FB.やFc.PLなど:89.5〜90.5度(±0.5度)

●BKT.類:89.8〜90.2度(±0.2度)

で自動判定している。

 

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図2.3.14 数値現図の取付度

 

 

 

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