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【基準】

 

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図9-1 局所排気装置のフードの例

 

【解説】

 

(3) 局所排気装置

フードの分類、例を表9-1及び図9-1に示す。

 

表9-1 フードの分類

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(注)特に排気方向を示す必要がある場合には、上方(U)、両方(L)、下方(D)、の用語を用い、その記号を型式の記号とともに用いるときは、その位置は型式の記号の前におくものとする。

(例)

上方外付け式円形型:UOO

下方レシーバ式カバー型:DRE

 

(4) プッシュプル型換気装置

一様な捕捉気流(有害物質の発散源又はその付近を通り、吸い込み側フードに向かう気流であって、捕捉面での気流の方向及び風速が一様であるもの)を形成させ、当該気流によって発散源から発散する有害物質を捕捉し、吸込み側フードに取り込んで排出する装置で、換気装置としては以下の3通りがある。

ア. 密閉式プッシュプル型換気装置

イ. 開放式プッシュプル型換気装置

ウ. プッシュプル型局所換気装置(図9-2に例示)

 

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図9-2 プッシュプル型局所換気装置

 

(5) 全体換気装置

発散源から発散した有機溶剤が気流の乱れや、使用する機械設備の過負荷などの原因でいったん吸引気流の捕捉範囲外に漏れ出した有機溶剤を再び捕らえて排出することはできない。このような場合に有機溶剤をそのまま放置すれば、結果的には外部から新しい空気を入れて作業所内の有機溶剤濃度を薄める対策として全体換気を行う。全体換気は希釈換気とも呼ばれる。

作業面積が広いため局所排気装置の設置が困難なときは、労働者に送気式マスク又は有機ガス用防毒マスク等の保護具を使用させることにより全体換気装置の使用が認められている。

 

 

 

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