3.2.3 モデル実験結果
図4に燃料噴射弁A(標準)およびB・C・D・E(プレ)の噴霧写真撮影結果を示す。写真上の視野径はφ490である。時間(t)は燃料噴射開始からの時間を示す。
結果より燃料噴射弁A(標準)は時間経過と共に噴霧が一様に広がっている。一方、燃料噴射弁B・C・D・E(プレ)では、まず噴射初期にはプレ噴口からのみ噴射し、続いてメイン噴口からの噴射が始まり、プレ噴射された噴霧に追いつくような噴霧形態となっている。これらの結果から、本調査研究において開発したプレ噴射を備えた燃料噴射弁は、設計通りプレ噴射からメイン噴射への切り替わりが成り立ち、噴射要件を満たしていることが実証された。