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も、各国でそれが少し、国ごとの事情が違ったりすると思うんですけれども、その辺は融通が効くのかということと、あと、結構、国のほうで、例えばブルーブックに載っていないと、なかなか翌年度の要請に上がってこないとかという、わりあいと厳しい枠があるんですけれども、そういったものはこの特別円借款の場合に、そういった相手側の制度がかなり条件がいろいろある場合に、それが少しフレキシブルに対応してもらうようにお願いができるものなのかどうか、その辺を教えていただきたいと思います。

【塚田講師】 通常の円借より融通を効かせてほしいということだと思うんですけれども、ご質問の趣旨は。そこはかなりそういうことになるんだと思います。すなわち、プロジェクトの中身も、普通の道路じゃなくて、日本ポーションが多くなるような道路というのは変な言い方なんですけれども、例えばトンネルつきの道路とか、すごくこれは一般論なんですけれども、そういうものがおそらく採択されるので、そういった形にしてくださいということを途上国側には言うんだと思います。普通の道路だとなかなかこれでは採択されませんよというような、仕切りというのはちょっと言い過ぎなんですけれども、そういう重点シフトした形での説明を多分するんだと思います。

あと、個々の国の開発計画の中に位置づけられていないとだめなのかということは、それはおそらくケース・バイ・ケースになってしまって、一般論は言えないと思うんですけれども、やはりかなり大きな額の借入れになるわけですから、当然、この対外借入枠なんかの制約がある国も幾つかあるわけですし、開発計画というのもそれぞれの国は持っていますので、そこから大きく外れたような、何か巨大プロジェクトが突然離島にできるとか、そういうようなものというのは、当然のことながらできないと思うんですね。きちんとそういった骨太の計画の中に位置づけられて、あと、仮にIMFの助成を受けているような国であれば、きちっとその枠組みの中でこれが消化し切れるようなものでないと、当然、いくら特別円借款とはいえ、要請もできないし、我々として、つけることもできないということだと思います。

【男竹理事】 よろしいでしょうか。そろそろ時間も参りましたので、第1部の講演はここで終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)

10分ばかり休憩をして、第2部に移りたいと思います。

─ 休憩 ─

 

 

 

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