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第三回 資料

 

平成10年10月29日

バンコク地下鉄建設計画とその現状

 

1. 計画の概要

 

1] ブルーライン

区間:

ホアランポーン〜バンスー(約20km、18駅)

建設予定:

2002年完成(2003年開業)

事業スキーム:

インフラ建設は首都圏高速鉄道公社(Metropolitan Rapid Transit Authority : MRTA)

運営は免許を取得した民間セクター(コンセッショネア)

※ MRTAと民間企業との間で運営事業契約を締結し、当該企業に運営を委託する。当該企業はこの契約により運営事業権を得て、車両等の運営設備の調達を含め事業運営を25年間行った後、事業運営権及び運営機器設備をMRTAに譲渡する。

事業費: 約1080億バーツ(本年6月における見積額)

・ 土木施設: 約640億バーツ(MRTA調達)

・ 施設(車両等): 約170億バーツ(コンセッション企業調達)

・ コンサルタント費用: 約30億バーツ(MRTA調達)

・ 用地取得費用: 約230億バーツ(MRTA調達)

※ 10億バーツ未満四捨五入のため、内訳合計額と総事業費は一致しない。

資金調達: 従来、MRTA調達部分の建設資金(用地取得費用を除く)の4割をタイ政府の資金で、6割を円借款でそれぞれまかなってきており、1996年度に265.86億円、1997年度に326.59億円の借款供与を行ってきているが、昨年来の通貨・経済危機の影響でタイ政府負担部分の確保が困難になったことから、今年度、通常の年次借款とは別に、緊急分として297.92億円の借款が供与されることとなった(7月31日L/A調印)。この部分は円借款100%の融資比率となっている。

 

2] ブルーライン延伸

区間:

南部延伸: ホアランポーン〜バンカエ(約13km)

北部延伸: バンスー〜プラナンクラオ(約11km)

 

3] オレンジライン

区間: バンカピ〜ラトプラナ(約35km)

 

 

 

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