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2.5 閉会挨拶

ヴィエトナム運輸開発戦略研究所(TDSl)グエン・クァン・バウ所長

 

タイ、ラオス、カンボディア、そして日本の大使館代表の皆様、その他ご列席の皆様。

非常に長い大変な準備期間の末に、また、日本の運輸省、JTCAおよびハノイの日本大使館からの支援と、JTCAとTDSIの緊密な協力により、今日、インドシナ東西回廊整備セミナーをここに開催することができました。タイ、ラオス、カンボディアそして日本からの代表者の皆様の報告を数多く拝聴してまいりました。東西回廊整備に関する諸問題について、精力的な議論も重ねてまいりました。各方面からの報告や意見、コメントはすべて次の問題に関するものであったようです。

第一点は、東西回廊の現状についてです。報告では、インフラ整備、制度的・法的な枠組みなどを含む今後の東西回廊整備について、現在の問題点や障害、欠点について触れられていました。

第二点は、当該地域各国の経済発展を促進すべく、いかにして東西回廊を整備するかについてです。当該地域各国の経済活動の中心、都市成長の極、および不可欠な交通の中核の確立についても言及されました。各国の代表は東西回廊整備の必要性についても意見の交換を行いました。

このセミナーを通して、次の重要な点について意見の一致をみました。

第1点は、東西回廊は当該地域諸国の経済発展において、非常に重要な役割を果たすこと。東西回廊の早期整備に向けて努力すれば、当該地域諸国や関係諸国の発展に寄与すること。

第2点は、このセミナーにおいて、東西回廊に明確な方向づけができたこと。

第3点は、このセミナーにおいて、今後の東西回廊整備に関するいくつかの解決策や具体的な計画が代表者によって提案されたこと。

日本側については、当該地域諸国が東西回廊整備のための調査研究や投資を行なうのを日本側が促進・支援する用意があることを、日本大使館やその他機関によるスピーチやプレゼンテーションで、非常に明確に示してくれました。

以上の実りある成果を以って、このセミナーは大成功であったと評価いたします。

このセミナーは、東西回廊整備における当該地域諸国の協力関係の新たな段階を切り開くものと確信しています。このセミナーのハノイでの開催にあたって、支援と資金援助をいただいた日本の運輸省、日本大使館、JTCAおよび日本財団には、改めて心から感謝の意を表したいと思います。

出席いただいた国や国際機関の代表の皆様や報道関係者の方々にも、心からお礼申し上げます。

本日ご参加の皆様のご健康を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

ご静聴ありがとうございました。

 

 

 

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