空荷運転も削減できる。現在バンコク首都圏では、クローンルァン、ロムクラオ、フッタモントンの3カ所でトラックターミナルを建設中である。これらは1997年に建設が開始され、1999年に完成の予定である。場所については、図7に示してある。それ以外に、地方トラックターミナルとしてナコーンラーチャシーマ、ナコーンサワン、コーンケーン、チェンマイ、ハートヤイの5カ所でも建設が予定されている。これらのトラックターミナルが完成すれば、域内での貨物輸送が容易になるだろう。
5) 2 内陸コンテナデポー(ICD)
バンコク港が混雑してきたため、タイ政府は1988年、内陸コンテナデポーの建設を民営化する方針を決定した。ICDは国の玄関口としての機能を果たし、ここで輸出入貨物コンテナの梱包及び税関手続きの両方を行うことができる。図8で示されているように、現在バンコク首都圏周辺で稼動中のICDが多々ある。
6) 結論と提言
インフラと関連施設の開発プロジェクトは、インドシナ地域における経済協力促進にとって不可欠の手段である。しかしながら、インフラ開発のみを行い、他の関連要素の改善なしでは、地域の経済開発が遅れることとなるだろう。インドシナ地域の参加国間の、運輸と通信を促進するために重要な要素は、越境に係わる法律、規則の調整、統合である。こうした問題は、インフラ開発の準備段階から並行して、考慮に入れておく必要がある。