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ィア輸送システム復旧調査」、「カンボディアの道路計画の経済的評価における投資規準とシャドウー・プライスの使用」、「公共工事・運輸省における企画能力の開発」、「アジア・ハイウェイへのカンボディア道路ネットワークの連結」などである。これらの研究は、インフラストラクチャーのストックとサービスの供給に誰が責任を持つべきか、これらのサービスはいかに利用者に提供されるべきかということに関して、種々の合理的選択肢を与えてくれるものである。したがって、こうした考え方が提案しているものを実施に移す時期が到来しているものと思われる。

輸送システムの復旧および再建をさらに前進させていくために、カンボディアは運輸インフラストラクチャーに関わる、さらなる技術的支援と投資を緊急に必要としている。カンボディアがASEANコミュニティおよびかつてのインドシナ地域に統合されようとしている現在、アジア諸国との地域的な協力が非常に重要であり、この国の経済的発展にとっての重点課題である。メコン川流域運輸ネットワーク・システム、とりわけアジア・ハイウェイの検討が行われていることは、アジア諸国間の協力と統合が進んでいることの現れである。特にASEAN貿易政策への参加希望という点から見ると、これは重要であり、カンボディアが歓迎するところである。道路の連絡の改善と通過規制の簡略化は、商品と人々の移動を大変容易にし、それにより、地域の安定と経済的発展に大きく貢献するにちがいない。

 

参考文献

アジア開発銀行: 1997年11月、「ホーチミン市からプノンペンまでのハイウェイ改善計画」第1巻および第2巻

Chreung,S.T:1998年、「カンボディアの道路計画の経済的評価における投資規準とシャドウー・プライスの使用」、広島大学修士論文、日本

Coyle,John J.他:1990年、「輸送」第3版、West Publishing Co.米国

日本開発研究所:1992年、「中長期的な発展のためのカンボディアの再建と開発に関する包括的研究」、日本

JICA:1998年6月、「カンボディア王国におけるシアヌークビル港のマスター・プランと妥当性に関する調査」

公共工事・運輸省:1998年3月、「カンボディア輸送システム復旧調査」プノンペン、カンボディア

─:1998年9月、「公共工事・運輸省における企画能力の開発」、プノンペン、カンボディア

計画局:1998年、「地方道路ネットワーク開発のための中期戦略研究」、公共工事・運輸省、カンボディア

世界開発レポート:1994年、「開発のためのインフラストラクチャー」、Oxford University Press

Yit,Bunna、輸送経済協力シンポジウム:「メコン流域地域に向けてのカンボディア輸送インフラストラクチャー」、1998年10月、東京、日本、未発行レポート

Yit,Bunna他:1998年2月、「アジア・ハイウェイへのカンボディア道路ネットワークの連結」、公共工事リサーチ・センター、プノンペン、カンボディア、未発行レポート

 

 

 

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