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1. 概要報告

 

1). 概要

平成11年2月4〜5日に東京品川のコクヨホールでOD21 Formu '99(深海地球ドリリング計画フォーラム)が開催された。本フォーラムは、深海を掘削することによって過去の地球環境変動、地震発生メカニズム、地球深部ダイナミクス、地殻内生命、メタンハイドレートなどの解明を目指す「深海地球ドリリング計画」を広く社会に伝えるとともに地球科学の普及啓発を行うために開催した。日本財団の補助を得て、IODP(統合国際深海掘削計画)国内連絡委員会の協賛、科学技術庁、文部省、東京大学海洋研究所の後援のもとで開催された。

今回のフォーラムは、特にこの計画の将来を担う若い研究者への普及啓発にポイントを置くこととし、深海掘削のみならず、氷床掘削、北極圏掘削、大陸掘削、高温掘削などの専門家を招き、地球科学掘削の全体像について研究者の理解を深めることとした。

参加した多くの内外の研究者より、このような会合はこれまでになかったことであり、極めて有益な機会となったことへの賛辞が述べられ、科学掘削相互の協力について具体的提言が取りまとめられるなど予期した以上の大きな成果をあげることができた。

 

2). 開催の案内及び参加状況

上記の方針から、研究者向けの開催案内については57学会、全国の理工系のある295大学、66研究所、84図書館、18博物館を含む788箇所に案内を出すほか、深海掘削関係者へのメールによる案内を行った。その結果、フォーラム参加者338人(2日間の延人数582名。講演者20人を含む。事務局メンバー32人を除く)のうち研究者は141人が参加した。大学関係では、東京大学、同海洋研究所、同地震研究所、国立極地研究所、東京都立大学、東京工業大学、東京薬科大学、東洋大学、関東学園大学、東京学芸大学、筑波大学、千葉大学、同志社大学、早稲田大学、日本大学、北海道大学、北見工業大学、拓殖大学、東北大学、信州大学、東海大学、静岡大学、京都大学、広島大学、九州大学、国立科学博物館、朝鮮大学校、金沢大学、愛知大学、名古屋大学、慶応義塾高等学校、駒沢大学の32大学等であった。その他の試験研究機関では、放射線医学総合研究所、国立防災科学技術研究所、地球フロンティア研究システム、理化学研究所、核燃料サイクル開発機構、水路部、資源環境技術総合研究所、工業技術院地質調査所、NEDO、石油公団、金属鉱業事業団、生命工学工業技術研究所、エネルギー総合工学研究所、神奈川県温泉地学研究所、日本アイソトープ協会、北海道立地下資源調査所の16機関であった。

そのほか、官公庁・自治体・大使館・プレス関係23名、石油掘削関係65人、造船・海運・製造業関係73名、その他36名である。海外からの参加者は、カナダ、デンマーク、ドイツ、英国、米国、ベトナムの6カ国、18人(うち招聘10人)であった。

 

 

 

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