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石弘光(一橋大学経済学部教授)のコメント

 

評価委員会での議論及び審議資料の内容について、石レビュアーより以下のコメントがあった。

 

・科学技術上の意義について、「公共財としての世界の科学技術に貢献することの意義が大きい」との意見があるが、公共財であることを意義が大きい理由とすることは適当でない。

 

・費用対効果について、委員会では数値化することは望ましくない旨の意見があるが、たとえ不完全な方法であったとしても、まったく費用対効果を試算しないというのは適当ではなく、可能な範囲で試算を行うべきである。

ただし、それだけでは試算方法が妥当かどうか判断できないので、他の類似した既存のプロジェクトについても同じ手法、考え方で費用対効果を試算し、それよりも今回の計画の費用対効果が上回るかどうかで判断するとよい。

 

・その他の内容の是非については、専門家ではなくその詳細な内容が理解できる立場ではないので、評価することを差し控えたい。

 

 

 

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