(3)造船事情
エクアドルには、建造造船所はない。
船舶修繕設備の代表的なものとしては、次の造船所がある。
Astilleros Navales Ecuatrianos(ASTINAVE).
(所 在 地)Canar y Vivero, P.O.Box 7175, Guayaquil, Ecuador
同社は、グアヤキル港にある海軍所属の造船所で、主要設備としては浮ドック(最大能力3,500トン)2基があり、艦艇および一般商船の修理を行っている。
(4)漁業事情
エクアドルは、本土から約1,000Kmの沖に領有するガラパゴス諸島の近海が、水産資源が豊富で、太平洋でも有数の好漁場として知られている。
漁獲物は、にしん、アンチョビー、まぐろ、かつお、さば、えび等であるが、特にえびは、バナナ、コーヒー、石油と並ぶ重要な輸出商品となっている。
これら漁獲物の大半は冷凍され、主として米国に輸出されているが、日本もえび類を毎年6,000万ドル〜7,000万ドル輸入している。
エクアドルの漁獲量は、80年代初めは年間100万トンを超えていたが、年々減少し90年代に入り35万トン前後と低迷していた。
95年に至り、再び漁獲量は60万トン台に復活し、えびは世界第2の産出国となっている。
なお、97年のえびの輸出は8億7,300万ドルで、輸出総額の約17%を占めている。
エクアドルの漁船保有量(100G/T以上の鋼造漁船)は、1997年12月末現在113隻、45,096G/T(平均船齢22年)であるが、年々緩やかな増加傾向にある。
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