(4)漁業事情
カナダは、東西両岸とも世界3大漁場の一つに接していながら、漁業はあまり発展しておらず、未だ沿岸漁業的なものが多い。
しかし、「カナダは毛皮と漁業で開発された」といわれるように、漁業はカナダの伝統的産業である。
カナダにおける主な漁獲物は、大西洋岸のたら類、メヌケ類、かれい、ひらめ類、帆立貝、かじきまぐろ等、太平洋岸のさけ、ます、にしん、5大湖その他の内水面のホワイト・フィッシュが著名である。
国内の水産物需要は近年伸びてきたが、現在は、これら水産物の大半は各種製品に加工され、主として米国、ECに輸出されており、カナダにとって重要な外貨獲得源となっている。
日本も年間6億ドル程度の魚介類を、毎年輸入している。
最近、カナダの漁獲実績は減少傾向にあり、1988年の168万トンから漸減して、95年は90万トンと半減している。
漁船の保有量(100G/T以上の鋼造漁船)も、1991年の512隻、188,020G/Tをピークとして年々減少し、97年は290隻、117,086G/T(平均船齢22年)となっている。
漁獲量、漁船保有量の推移は、次の通りである。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|