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(4)漁業事情
 コートジボアールの漁業は、水産資源の豊富なギニア湾を中心とする近海漁業と、河川や湖水での淡水漁業から成っている。
 年間漁獲量は、7万〜9万トンで推移している。
 国内消費以外にも加工魚として輸出され、マグロ缶詰、冷凍エビなどは重要な外貨獲得源となっている。
 アビジャン港は西アフリカ筆頭のマグロ漁港であり、フランス、スペイン、イタリア、モロッコ、韓国、台湾などの漁船のものも含め、大西洋で捕獲するマグロの約70%が同港で荷揚げされている。
 これら荷揚げされたマグロは、アビジャンの冷凍倉庫、缶詰加工工場に引き渡される。

 コートジボアールの保有漁船(100G/T以上の鋼造船)は、1997年12月末現在32隻、8,418G/T、平均船齢36年である。
 コートジボアールの漁業会社(Societe Ivoirieine de Peche et D'Armement“SIPAR")は、旧宗主国フランスの資本と技術援助により、冷凍設備など最新設備をもつマグロ漁船を数隻保有している。
 なお、最近10年間における漁船保有量の推移をみると、次の通りである。

 

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