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(4)漁業事情
 エジプトは、アフリカ大陸の北東部に位置し、北は地中海に臨み、東は紅海に面しており、天然資源に恵まれているが、海岸線の殆どは砂漠であり漁港には適していない。
 このため、漁業は盛んでなく、また、開発も進んでいない。
 近年、安価な蛋白源として魚が見直され、内水面での養殖漁業が徐々に発展してきている。
 漁場は、地中海および紅海の沿海と、ナイル川を中心とする国内の河川および湖水などがあり、淡水魚の水揚げは全体の約80%を占めている。
 近年の漁獲量は、30万トン前後で推移している。

 エジプトには、主機馬力20〜450PSの漁船は2,250隻があり、このうち300〜400PSクラスの漁船が多い。漁船の種類としては、トロール船およびイカ船であり、漁船建造は国内造船所のほか海外へも発注している。
 また、100G/T以上の鋼造漁船は、97年末現在8隻(3,424G/T)である。

 

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