? 業界の概要
MARINA公認の新造船・修繕船企業
1997年12月現在、フィリピンの新造船・修繕船業界は海事産業局(MARINA)から免許を得た総数253の企業から成っている。これら公認新造船・修繕船企業は、ルソン島に59%、ビサヤ諸島33%、ミンダナオ島に8%というように、全国の戦略的位置に立地している。これら企業の所在地を第1図に示す。
事業活動についていうと、公認企業総数の41%が、船舶の建造、修繕、その他の入渠用の設備を具え、うち62%はルソン島に、26%はビサヤ諸島に、12%はミンダナオ島に設置されている。これらの施設は、その設備の建造・受入能力により、大型、中型、小型造船所に分類される。大半造船所は、内航航路や港に便利な地区に位置している。小型艇建造と船舶解撤事業に従事しているのは、それぞれ9社、2社のみ。大半の企業は、洋上修繕業者(沖修理業者)ないしは自前の設備がない業者で、操業中の企業全体の54%を占めている。第1表には、事業部門別、地域別にわが国の公認新造船・修繕船企業の数を示す。一方、第2図は新造船・修繕船業界における事業部門別の企業数分布を示る。
第1表 1997年現在の事業部門別・地域別新造船・修繕船企業数
出所:MARINA造船監督局
