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1.3 自然環境
 1.3.1 風
           伊良湖水道付近の風について、伊良湖測候所(気象庁)、伊良湖水道航路管制信号所(海上保安庁)および神島気象観測所(中部地方建設局東海幹線道路調査事務所)の観測データを整理した。各観測地点および風向風速計の高さを図1.3-1に示す。

図1.3-1 風観測地点

 (1) 伊良湖測候所における風
 伊良湖測候所における月別平均風速、最多風向を表1.3-1に示す。また、強風(10m/s以上)の季節別風配図と月別強風日数(平均)を図1.3-2、1.3-3に示す。
 表1.3-1を見ると、年平均の風速は4.2m/sで12月〜3月が比較的強く、北北西風が多い。
 図1.3-2、1.3-3を見ると、冬と春に北西の強風が卓越している。冬の強風はほとんど、北西風であるが、春には太平洋高気圧の影響も出て、東の強風も出現している。夏は全く太平洋高気圧の範囲に入って東ないし東南東の強風が出現している。月別強風の出現は、冬および春が多い。夏および秋の各月は、冬、春の各月の1/2くらいになっている。15m/s以上の強風は5月を除いて毎月出現しているが、各月とも1日以下である。
 なお、観測点の南東約4kmの所に海抜約300mの山があるため南寄りの風の出現は妨げられていると考えられる。

表1.3-1 伊良湖測候所における平均風速、最多風向・頻度(%)


                 「気象海象要覧」より
図1.3-2 伊良湖測候所における強風(10m/s以上)の季節別風配図(1989.1〜1993.12)

    

    

    

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