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? 調査研究結果

1. 伊良湖水道付近海域の船舶交通環境

 1.1 伊良湖水道の概要
      伊良湖水道は伊勢湾口の伊良湖岬と神島との間にある水道で、外海から伊勢湾及び三河湾に入る最良の水道である。同水道内の東側には、朝日礁、西側にはコズカミ礁などがあり、可航幅が狭く、潮流も速く操業漁船も多い等、船舶の運航には厳しい海域である。
 渥美半島西部の大山三角点と石鏡灯台を結んだ線以北の伊勢湾および伊良湖水道を含む湾口付近の海域は、海上交通安全法の適用海域であり、伊良湖水道の中央部には、同法により定められた伊良湖水道航路(幅約1,200m、長さ約3,900m)がある。(図1.1-1参照)

 1.2 伊良湖水道付近の航路標識
 伊良湖水道付近の主な航路標識を表1.2-1に示す。(図1.1-1参照)

表1.2-1 伊良湖水道付近の主な航路標識
名 称灯質光達距離
(海里)
備考
瀬 木 寄 瀬 東 方 灯 標Q(3)W 10s8東方位標識、レーダー反射器付
神   島   灯   台Fl(3)W 30s19白塔形(明弧140〜341゜)
神島港北防波堤灯台Iso G 4s10白塔形
伊 良 湖 岬 灯 台Iso W 6s12白塔形(明弧285〜147゜)
伊勢湾第1号灯浮標Iso W 4s11安全水域標識、レーダー反射器付
伊勢湾第2号灯浮標L Fl W 10s8安全水域標識、レーダー反射器付
伊良湖水道航路第2号灯浮標Fl(2)R 6s7右舷標識、レーダー反射器付
本灯浮標の識別を容易にするため2
の文字を毎6秒に2回電光表示する
伊良湖水道航路第3号灯浮標Fl(2)G 6s6左舷標識、レーダー反射器付
本灯浮標の識別を容易にするため3
の文字を毎6秒に2回電光表示する
コ ズ カ ミ 礁 灯 浮 標Mo(A)G 8s6左舷標識、レーダー反射器付
朝 日 礁 灯 浮 標Fl R 3s7右舷標識、レーダー反射器付
丸 山 出 シ 灯 浮 標Fl G 3s6左舷標識、レーダー反射器付
伊勢湾第3号灯浮標L Fl W 10s8安全水域標識、レーダー反射器付
伊良湖港防波堤灯台Iso R 6s10赤塔形
中山水道第1号灯浮標Fl G 3s5左舷標識、レーダー反射器付
本灯浮標の識別を容易にするため1
の文字を毎3秒に1回電光表示する
中山水道第2号灯浮標Fl R 3s6右舷標識、レーダー反射器付
中山水道第3号灯浮標Fl G 3s5左舷標識、レーダー反射器付
中山水道第4号灯浮標Fl R 3s6右舷標識、レーダー反射器付
中山水道第5号灯浮標Fl G 3s6左舷標識、レーダー反射器付
中山水道第6号灯浮標Fl R 3s6右舷標識、レーダー反射器付

名 称灯質光達距離
(海里)
備考
ト ー ノ 瀬 灯 浮 標Q W6北方位標識、レーダー反射器付
尾 張 野 島 灯 台Fl(2)W 7s13白塔形
非常灯Fl(3)W 9s 14M
伊勢湾沖ノ瀬灯浮標Q(9)W 15s 6西方位標識、レーダー反射器付
立  馬  埼  灯  台Oc(3)W 13s13白塔形
佐 久 島 東 灯 標Q(6)+L Fl
W 15s
11南方位標識
佐久島港太井ノ浦灯標Mo(C)G 13s9左舷標識
波  ヶ  埼  灯  台Iso W 6s11白塔形
尾 張 大 磯 灯 標Q W7北方位標識
大 井 港 口 灯 標Q(3)W 10s10東方位標識
師崎港片名沖防波堤南灯台Fl R 4s4赤塔形
角   石   灯   標Q(9)W 15s11西方位標識、
レーダービーコン併置
下  瀬  礁  灯  標Mo(A)R 8s5右舷標識
沖  ノ  島  灯  標Mo(A)G 8s6左舷標識
師崎港南防波堤灯台Iso G 4s10白塔形
羽   島   灯   標Q(6)+L Fl
W 15s
11南方位標識
篠島港西防波堤灯台Fl G 3s6白塔形
豊浜港南防波堤灯台Iso R 6s10赤塔形
豊浜港中州沖防波堤西灯台F Fl R 5sF 8
Fl 11
赤塔形
答志港南防波堤灯台F G10白塔形
答志和具港南防波堤灯台Fl R 3s6赤塔形
伊勢湾口波浪観測仮設灯浮標Fl(5)Y 20s4特殊標識
菅   島   灯   台Fl W 4s15白塔形(明弧156〜8゜)
石   鏡   灯   台Fl(2)W 7s11白塔形


図1.1-1 伊良湖水道の概要(海図第1051号)

    

    

    

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