フィールド
Item of WORLD-GAMES
*このコーナーでは、ワールドゲームズの種目を順次紹介しています。
ビリヤード
腕力はいらない、技術と知略が要求される繊細なスポーツ
ビリヤードの歴史はたいへん古く、紀元前、戸外で石を転がして遊んだのが起源だといわれています。その後、19世紀になってクッションゴムの改良、象牙に変わるビリヤードボールの開発(世界初のプラスチック製品)を経て現在にいたっています。日本には江戸時代後半、長崎の出島に伝わったとされ錦絵にも残っています。
数ある球技の中で、投げる、打つ、蹴るではなくキュースティックという道具を用いて球を『撞(つ)く』ことから、ビリヤードは別名『キュースポーツ』とも呼ばれています。ひとくちにビリヤードといってもたくさんのバリエーションがありますが、大きく次の3種に分けられます。
(1) ポケットビリヤード
プールポールとも呼ばれ、穴(ポケット)が設けられたテーブルを使用します。キュースティックで手球を撞いて的球に当て、いずれかのポケットに落とすゲームで、現在日本で最も人気の高いナインボールゲームはこれにあたります。他にもエイトボール、ローテーションなどたくさんのゲーム方法があります。
(2) キャロムゲーム
穴のないテーブルを使用するもので、手球を撞いて的球に当てるゲーム。四ツ玉やパンドゲーム、ポークラインなどがありますが、現在主流はスリークッションゲームです。これは手玉が的球に当たるまでに3回以上クッション(テーブルの内縁に当てて角度を変える)を使わなければいけない難易度の高いゲームです。
(3) スヌーカービリヤード
ポケットテーブルを一回り大きくしたテーブルを使用して行います。テーブルが大きい上に穴が小さいので落としにくく、腕力もさることながら、相手に難しい配置を残しファールを誘う戦略的な部分も要求されます。あまり日本ではなじみがありませんが世界的に見ると最も競技人口が多いと云われています。
この3種類のビリヤードの団体が1990年スイスのローザンヌで一つにまとまり世界ビリヤードスポーツ連合(World Confederaton of Billiard Sports)が結成されました。
国内では、日本撞球協会が大正15年に設立され、昭和26年日本ビリヤード協会を経て平成2年、文部省より公益法人の認可を受け、現在の社団法人日本ビリヤード協会にいたっています。
2001年のワールドゲームス秋田大会では、ポケットビリヤード、キャロムゲーム、スヌーカービリヤード、すべて行なわれますので、世界中から集まった選手たちの妙技が楽しめるでしょう。
【問い合わせ】
社団法人 日本ビリヤード協会
〒107-0052
東京都港区赤坂2-8-13
赤坂エメラルドビル2F
TEL.03-5583-2292/2293
FAX.03-3583-2295
秋田大会2001年8月16日〜26日
WG豆知識
ワールドゲームズ
ドーピング
(Doping)
競技成績を上げるため、運動選手が備わった競技能力を、薬物の使用によって人為的に不公正な増強をはかることを「ドーピング」と呼ぶ。
ドーピングは、南アフリカの原住民が祭りの際に飲む「ドープ」という強い酒が語源といわれており、スポーツ精神に反するばかりか、医学的にも危険であることから国際オリンピック委員会(IOC)により禁止されている。
ドービング検査は、競技終了後に選手の尿や血液を採放して行われ、違反した者は競技者だけでなく関係者も含めて処罰される。
秋田大会でもIOC協力のもと、このドーピング検査が実施されることになっている。現在では、興奮剤、中枢抑制剤、冠動脈拡張剤や長期に筋力を高めるための筋肉増強剤などが検査対象薬物となっている。
しかし、実際にスポーツ界でドーピングとして使用される薬物の変化や、その分析能力の進歩により、大会ごとに示される薬物例は年々改変してきている。
My Challenge
マイ・チャレンジ
一つ一つの筋肉を躯と相談しながら作り上げる
ボディビルは自分自身のせめぎ合い
ボディビルディング
全日本選手権5連覇
水間詠子さん
ボディ・ビルディング、その名の通り、自分で自分の躯(からだ)をどうにでも作り上げていける、それが一番の魅力であり楽しさです。理想とする躯を作るために目標を設定し、それをクリアして納得のいく躯に仕上げる、つまり自分で躯をデザインする楽しさです。
ボディビルの大会のシーズンは7月から11月です。オフシーズンは体重を増やし躯を均等に大きくする事に重点を置きます。彫刻でも、最初大まかに彫り出して、あとで削ぎ落として行くでしょう(笑い)。減量は毎年3月からスタート。筋肉を落とさずに、脂肪だけを落としていく作業です。私はライト級(52kg以下)ですが、3カ月かけて躯と相談しながら約8kg減量します。大切なことは無理をしないこと。ストイックさは必要なのですが、トレーニングにせよ減量にせよ、自分を追いつめたり過度にプレッシャーをかけすぎないようにしています。あくまでもボディビルディングに魅せられ、好きでやっているだけなのですから。
ボディビルの審査の基準は、筋肉の大きさとバランス。躯中の大小それぞれひとつひとつの筋肉を大きくすること、しかも上半身と下半身、右と左の筋肉をバランスよく作り上げていかなければなりません。大会当日は、オイルを塗ったり日焼けをしたりして体の凹凸を目立たせる演出をします。でも言えることは、舞台に立ったときには、もうすでに結果は出ているということです。昨日まで自分がいかにトレーニングして理想の躯を作ってきたのか、そのプロセスがボディビルの順位を決めてしまうのです。
だから、ボディビルはまさに自分自身との戦いですね。トレーニングをしなかったり、減量に失敗して自分に負けてしまったら、それなりの躯で舞台に立たなければなりません。納得のいく躯で臨めるかどうかが、自分に勝つ事ができたかどうかを計るものさしになるのです。私が目指すところは大会で優勝することではなく、自分が100%納得のいく理想の躯を作り上げることが出来たか、この一点なのです。(談)
まちづくり、健康づくりに役立つ!
日本最大の市民スポーツイベント
『チャレンジデー99』
1999年5月26日(水)一斉開催!
現在、エントリー受付中
全国の市町村から問い合わせ殺到
参加自治体には、運営資金の一部援助、イベントグッズの提供などの応援もします。
締め切りは2月中旬まで。
希望自治体は急いでご連絡を。
詳しくは、SSFチャレンジデーコミッティー
(03-3580-5854)へ。
CHALLENGEDAY
SSF海外レポートNO.13
『イタリア・スポーツ白書』
スポーツ先進国の最新のスポーツビジョンを翻訳・刊行
イタリアオリンピック委員会(CONI)による1997〜98年の年次報告、イタリアスポーツ界の今後の展望等を翻訳
定価:500円
(税込、送料別)
ISBN4-915944-19-0
1991年1月刊行
(B5判、64頁)
SSF笹川スポーツ財団
〒105-001
東京都港区虎ノ門1-15-16
TEL:03-3580-5884
FAX:03-3580-5968
E-MAIL info@ssf.or.jp
URL http://www.ssf.or.jp/
プレゼントクイズ
毎年5月の最終水曜日に世界中で案施されます。このユニークな日本最大の市民スポーツイベントの名前は?
昨年は35の自治体が“挑戦”しました。
「○&lb;sub>○&lb;/sub>○○○デー」
【応募方法】
わかった方は、答えと住所・氏名・年齢・職業・電話番号を明記のうえ、本紙へのご意見・ご感想を添えて下記のいずれかの方法でご応募ください。正解者の中から抽選で「SSF特製オリジナルグッズ」を20名様にプレゼントいたします。なお。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
【応募先】
SSF笹川スポーツ財団「読者プレゼントクイズ」係
1] ハガキ:〒105-0001東京都港区虎ノ門1-15-16
2] FAX:03-3580-5968
3] E-mail:info@ssf.or.jp
【応募締切】
平成11年2月12日(金)
(前号の答えはNPOでした。)
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