フィールド
Item of WORLD-GAMES
*このコーナーでは、ワールドゲームズの種目を順次紹介しています。
スポールブール
歴史ある競技にして、新しい要素も取り入れたスポーツ…
ダッシュする。伸びきった手を離れたボールが放物線を描く。コートの上を金色のボールが走る。ゆるやかに転がって、まっ白な目標ピュットに寄り添うようにピタリと止まる。歓声があがる。ポイントだ……優雅でスリリングなスポーツ、それがスポールブールです。
スポールブールはフランスやイタリアなど地中海沿岸諸国でよく見られるスポーツで、そうした国ではクラブとブロドローム(専用競技場)が各所に設けられています。現在、国際スポールブール連盟には40カ国が加盟しており、登録競技人口約60万人、世界選手権(シニア、23歳以下、18歳以下、女子)も毎年行われています。
スポールブール競技は1986年にIOC公認となり、地中海オリンピック大会の正式種目にもなりました。また1997年にはアジア・ペタンク・スポールブール連合が結成され、このスポーツがアジアでも発展する可能性が大きくなりました。
【競技内容】
コートは長さ27.5m、幅3〜4mの平坦な地面です。対戦方式はシングルスからフォアーズまで。一般的なトラディショナルゲームでは、ビュット(木製の小さな目標球)に自チームの持ちボール(直径約10cmの金属球)を近づけることを競います。一方、ティールゲームは、ターゲットボールを弾くことを競う、よりスポーツ性を高めた種目です。
【トラディショナルゲーム】
2つのチームがピュットに対してそれぞれの持ちボールを近づけることを競います。邪魔なボールは弾く(ティールする)こともできます。ただし、ティールをする場合には、ほぼノーバウンド(ターゲットから50cm以内)で当てなければなりません。お互いにすべての持ちボールを投球した時点で1メーヌ(セット)が終わりますが、その際、相手よりビュットに近いボールを持つチームが得点します。13点先取したチームが勝ちです。
【プレシジョン(ティールゲーム)】
コート上にはプレシジョン用マットを敷きます。マットの定位置(6ヶ所)にはターゲットボールかビュット、位置によっては障害球が置かれます。11種類のターゲットに対して、それぞれ2投ずつ、ほぼ直撃で計22回のティールを行います。
【プログレッシブ(ティールゲーム)】
コートにはプログレッシブ用マットを敷きます。この競技では、決められた時間内にできる限り多くのターゲットをティールすることを競います。前から順番に連続的に、一番遠いターゲットまでティールが成功すると、今度は後ろから順番にというように、ティールを繰り返していきます。ティールは助走して行いますから、5分間(または8分間)走り続けながらティールを繰り返すための持久力とテクニックが要求される種目です。
このほかスポールブールにはティールをリレー形式でおこなうトレーニング種目としての「ガイダンス・ラビット」やトラディショナルとティールゲームの複合種目「コンビネ」などがあります。
【問い合わせ】
日ホスポールブール連盟
〒106‐0032
東京都港区六本木5-5-1
日仏文化協会内
TEL.03-3405-1441
FAX.03-3405-1973
秋田大会2001年8月16日〜26日
WG豆知識
ワールドゲーム
国際ワールドゲームズ協会
(IWGA)
多くの国際スポーツ連盟は、その競技をオリンピック競技に加えることを目標としているが、その機会は非常に限られ成し遂げがたい状況にある。
1970年代、オリンピックに新たに参加したいと望んでいた国際スポーツ連盟は、オリンピックに匹敵する世界的な競技会の場で、選手達にその高度な技を競う機会を提供することを考えはじめた。その結果、1980年5月21日に大韓民国ソウル市においてオリンピック競技にノミネートされていない12の国際スポーツ連盟が「ワールドゲームズ協議会」(WGC)を設立した。
1981年、アメリカのサンタクララの第1回大会で開催された後、WGCは「国際ワールドゲームズ協会」(IWGA)と改称された。
国際ワールドゲームズ協会は、国際オリンピック委員会の公認団体、国際スポーツ団体総連合の関連団体のひとつで、4年に一度のワールドゲームズ大会を開催するほか、オリンピック競技にノミネートされていないスポーツ競技の普及、発展のための活動を行なっている。
My Challenge
マイ・チャレンジ
楽しんでこそ
ダブルダッチは面白い
ラン・ディー・クルー
'96NDDLにフュージョン部門優勝チーム
ラン・ディー・クルー(写真右よりMIKI/TOKU/MEME/MASA/RUO)の結成は95年。メンバー全員、同じダンスの専門学校に通っていて、ひとりがダブルダッチのロープを持ってきたのが最初のきっかけだという。
「チームの売りは、音楽とダンスを組み合わせたまさにフュージョン」。簡単に言えば、ストリートダンスに2本のロープの動きを加えたもの。2人が両手にロープを持って巧みに操り、縄跳びのようにその輪の中に入ってステップを刻んだり、飛んだり跳ねたりのパフォーマンスを行う。パフォーマンスの流れの中でロープを回す者と演技者がチェンジしたり、ひとりからふたりになって演技したりと自由に動きまわる。
「最初からダブルダッチを誰かに教わったわけじゃない。試行錯誤しながら新しいステップやアイデアを取り込んで作りあげていきました」
やがて、自分たちのレベルがどのあたりにあるのか確かめたくなる。メンバーたちはアルバイトで旅費を作り、翌96年、ナショナルダブルダッチリーグ(NDDL)に出場した。NDDLは毎年12月にニューヨークアポロシアターで行われる世界大会で、スピード(2分間で何回飛ぶかを競う)や規定(あらかじめ決められた技を行う)のいわゆる競技としてよりも、フリースタイルで行うパフォーマンスの色合いが強い大会。力試しのチャレンジだったが、フュージョン部門で優勝。
「観客や他の出場者たち(ほとんど黒人)がうまくのせてくれて、まさに会場が一体となった雰囲気の中で自分たちのパフォーマンスができたことが最高に嬉しかったですね」とメンバー全員が口を揃える。
ラン・ディ・クルーのパフォーマンスは楽しむこと、これが基本だという。
「遊び心から始めたスポーツだから、結果ばかりに縛られず自分たちを表現することを心がけています。見た人が面白いと感じ、ダブルダッチに興味を持ったり実際に始めてくれたらいうことなしですね。声がかかればどこへでも行ってやりますよ」
(問い合せは(株)ニュートラル03-3542-7000まで)
スポーツライフ・データ1998
――スポーツライフに関する調査報告書――
日本人のスポーツライフの現状把握には必見のデータ
実施頻度、実施時間、実施強度の3つの観点からスポーツ人口を的確に把握、国際比較も実施。
主な内容
スポーツ人口/スポーツ人口の国際比較/スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会/スポーツ観戦/ファミリースポーツ/促進条件/健康法/スポーツ・ボランティア等
年内刊行予定。現在予約受付中
定価2,100円(税込、送料別)
希望者には無料でデータを貸し出します。
SSF海外レポートNO.13
『イタリア・スポーツ白書』
スポーツ先進国の最新のスポーツビジョンを翻訳・刊行
イタリアオリンピック委員会(CONI)による1997〜98年の年次報告、イタリアスポーツ界の今後の展望等を翻訳
※写真はイタリア版です。
日本版の表紙はこれとは異なります。
定価:500円
(税、送料別)
ISBN4-915944-19-0
1988年12月刊行予定
(B5判、68頁)
SSF笹川スポーツ財団
〒105-0001東京都港区虎ノ門1-15-16
TEL:03-3580-5854
FAX:03-3580-5969
Emale:data@ssf.or.jp
http://www.ssf.or.jp/
プレゼントクイズ
今年3月19日に国会で可決された、さまざまな市民活動を支援する「特定非営利活動促進法」、その通称は何?
前号(26号)で大きく取り上げました。
アルファベット3文字で○○○法。
【応募方法】
わかった方は、答えと住所・氏名・年齢・職業・電話番号を明記のうえ、SSFニュースに関するご意見、ご感想を添えて下記のいずれかの方法でご応募ください。正解者の中から抽選で、「SSF特製オリジナルグッズ」を20名様にプレゼントいたします。なお、当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
【応募先】
SSF笹川スポーツ財団「読者プレゼントクイズ」係
1] ハガキ:〒105-0001東京都港区虎ノ門1-15-16
2] FAX:03-3580-5968
3] E-male:data@ssf.or.jp
【応募締切】
平成10年12月10日(木)
(前号の答えは1]ワールドゲームズ2]スポーツでした。)
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