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図3.2-6 磁気圧法の原理

 

エ.ばいじんの測定(Z8808方式によるHotFilter法)

JISZ8808の対象となるダストは排ガス中に含まれる固体粒子であって付着水分を除いたものである。この場合、結合水分など、この規格に基づく測定によって秤量されるものはダストとみなすとある。

i.測定方法の概要

ばいじん測定方法の概要を次図に示す。

JISの規定により選定したダクトの測定位置(通常中心点)に測定孔を設置し、測定孔を含むダクトの断面内に規定に従って測定点を定める。測定孔からダスト試料採取装置の吸引ノズルをダクト内部に挿入し、その先端を測定点に一致させ、排ガスの流速と等しい速度で排ガスを吸引(以下、等速吸引という)し、ダスト捕集器によりろ過捕集したダスト量および同時に吸引したガス量からダスト濃度を算出する。ろ過のためのフィルターはあらかじめ秤量してあり、補集後の秤量との差からダスト量は算出できる。通常補集量は、0.02〜0.05g程度であって、これ以上補集するとフィルターの詰まりや破損が生じることが多い。

この測定において、普通形吸引ノズルを用いてダスト試料を採取する場合はダスト試料採取条件の決定および全断面の平均ダスト濃度の計算のため、あらかじめ各測定点における等速吸引ガス流量を求める必要がある。そのため、各測定点における排ガスの温度、水分量、静圧、単位体積当たりの質量および排ガスの流速などの測定が必要である。

 

 

 

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