日本財団 図書館


理想的なNOx除去触媒システムとしては

1]低温域(=エンジン始動時)からNOx除去が可能

2]アンモニア、尿素等の還元剤を必要としないシステム

の条件を満たすものである。これは、港湾付近の大気汚染対策にもなり、アンモニア選択還元法の問題点である還元剤使用によるコスト増加や還元剤保管タンクのスペースの確保による制約などの問題も解決可能である。このような理想的なシステムは

1]低温でのNOx吸収機能

2]排ガス中の未燃の炭化水素類を還元剤とするNOx除去機能

を合わせ持ったNOx除去触媒システムである。

NOxの吸着を利用する本システムは、最も理想的な脱硝技術の1つである排ガス中の未燃の炭化水素を用いるNOx除去触媒システム等への応用も可能である。また、本方法は船舶のみならず自動車など他のNOx排出源への適用も可能である。以上のことから、今回の調査研究の成果は当初の目的を十分に達成できたものと確信する。

 

以上

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION