に、塗抹陽性新結核患者の治癒率は、31.9%(93年)から77.6%(97年)に上昇している。また96年からDOTSも導入されている。(* モンゴルの結核データ:別添資料3)
菌検査の精度管理については、菌検査部門の強化が本会結核研究所の専門家も協力しつつ進められてきている。また、3月には、今回訪問時に問題を感じた囚人の結核に関する研修も開催が予定されているという。
結核研究所の国際研修における1993年のDr. Tsogtという優秀な人材の輩出に始まり、信頼関係を深めつつ、旧ソ連方式の古い対策からの一大転換の時期から、3回のセミナー開催と、一貫してモンゴルの結核対策の推進に貢献することができた。これは非常に意義ある国際協力事業であったと言える。
今後の協力体制として、今回までのような結核対策全般についての導入的なセミナーが必要な段階は過ぎたと見られるので、実践段階として、対策の各部門の推進・強化と、各地域における実施を確実に行っていくための支援が必要であろう。可能ならば少数専門家による現場を巡回しての技術指導も有効であると思われる。
別添資料
1) 参加者名簿、2) 業務日誌、3) モンゴルの結核データ(資料提供:NTC)、4) 修了証