日本財団 図書館


7) 結核対策における健康教育(島尾、Tsogt)

一般大衆向けと発見された患者向けに分けて、どのような内容の衛生教育が必要かを紹介。

1] 患者の態度と行動の向上の変化をもたらす鍵となる健康教育の重要性。

2] 一般大衆について

・ 結核-どのように感染するか

・ 症状が現れた後、早くに保健施設を訪れる必要性

・ BCG接種の重要性

3] 発見された患者について

・ 接触者の防護

・ 治療

・ 規則的な服薬の必要性

〔討論〕

結核の感染経路、再び伝統薬の問題、自然抵抗力と年齢との関係、囚人の結核、再度予防接種と患者発見・治療との比較などの問題が取り上げられた。

 

8) NGOと結核対策(島尾)

モンゴルでは今後の課題のため、日本の予防会の事業を例として民間団体の事業、日本に特有な結核予防婦人会の活動などを紹介した。

1] 結核予防会を例にとったNGOの役割

・ 結核問題のアドボカシー

・ 結核の研究と結核対策従事者の研修

・ 国際協力

2] 資金造成

 

[2. 第3回結核対策ワークショップ]

 

1) モンゴルの結核対策の問題(Tsogt)

討議の中で、現場が抱える多くの問題が提起された。職員の配置換えが多いこと、よい顕微鏡の不足、家庭医に対する研修の必要性、予算の不足、特に燃料の不足、BCG接種担当者の技術不足、治療中の副作用、病院の設備が悪く患者が入院したがらないこと、移動する放牧者の高い治癒率を得ることの難しさ、治療終了時の菌検査の実施が困難であり、そのために治癒率が落ちてしまうこと、患者発見の遅れなど。

 

2) DOTS-世界の経験と運営(Sudre)

DOTS実施に際し、現場で遭遇する疑問を10の質問にまとめ、参加者に答えを求めながら内容を解説する方式で解説。これによりより理解が深まったと思われる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION