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婚家のお墓には入りたくない?妻の本音

都内に在住のAさん(六〇歳)は、最近、都心から車で二時間(なんと、遠い!)ほどのところにある民間霊園にお墓を建てた。ひと坪半という「いまどきとしては広い」墓の購入総額は、しめて五〇〇万円也(高い!)。

「近くて、安くて、環境がよくて、しかも管理のいいところなんて、東京では手に入りませんからね。でも、高台の見晴らしのいい場所ですからなかなかのもんですし、これでもう、安心していつでも死ねますよ」

 

どんな形でお墓に入りたい?

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(資料提供:「くらしの友」)

 

最後のコメントさえ抜かせば、まさしく近頃のマンション購入事情。墓の手当も大変な時代になった。実は、新潟県出身のAさんには、田舎に先祖代々の墓があり、本人は当初、死後はそこに入るつもりだったというが、妻から猛烈な反対を受けて、今回、新たにお墓を建てたそう。

「考えてみれば、自分にとっては生まれ育った懐かしい場所でも、家内にとっては何のなじみもない土地ですからね。長男ですから、墓を継承しなければ

 

 

 

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