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○参加者(清水・長浜観光協会 統括マネージャー)

いわゆる観光公害的なものは確かに長浜の町にもあります。もともと町に元気さをつけるために、観光客を呼び寄せることによって地域経済を活性化することが目的だったわけですが、黒壁を設立した当初は日曜日の昼からカウンターを持って立っていても人が4人しか通らなかったところが、今は年間200万人近く来るわけです。そうすると逆に地元の人は、そんなにたくさん観光客が来るところでは買い物をしたくないという形になり、現在では完全に観光客用の商業地と地元客用の商業地に二極分化しているエリアもあります。

また、長浜らしさがだんだん低下してくるのではないか、という危倶を私自身は持っています。その辺は今後の大きな課題だと思いますね。

○参加者

滋賀県の集客力は、結論から言うと、十分あると申し上げたい。滋賀県の地理的あるいは歴史遺産からして十分集客力を持っていると思います。

それからアクセシビリティーですが、滋賀県はむしろ日帰り型のお客に適していると思います。もしもそうした静かな、この滋賀に泊まって京都を訪ねるといったスタイルを考えるのであれば、交通網についてもう少し考えられたほうがいいと思います。

滋賀県は大いに胸を張って、むしろ日帰り客にその日に楽しんで帰っていただくほうがいいと思います。

○高崎

今の先生のお話が、ちょうど総括の役割を果たしていただいたような気がします。

今日は、皆様方の中での議論も活発で、私自身も大変勉強させていただきました。ぜひこういった機会を一つのチャンスにしていただいて、また折角こういうお話をする場でご一緒になったのですから、この後に交流会もあるそうですが、まだまだお話の足りない部分はそこで詰めていただければいいなと思います。

ありがとうございました。

 

 

 

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