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観光都市の建設について

観光の基盤、施設状況、観光の環境を更に改善し、観光業全体の品質とサービスを向上していくために、近年来中国では「中国優秀観光都市づくり」キャンペーンを実施しています。1997年末までに全国で75の都市が立候補しました。中には4つの直轄市とその他の重点観光都市も含まれています。国家観光局は観光都市建設と検査の基準を設け、都市全体の観光経営水準から産業全体における位置づけ、環境、交通、サービス施設など18項目に及び明確な基準を定めました。今年は中国初の優秀観光都市をいくつか選出する予定ですが、今後は年を重ねるたびに検査し選考するつもりです。例えば桂林は近いうちに50億人民元を投入して空港、バスターミナルの建設、高速道路の整備、漓江の治水処理などを行います。桂林が代表的な観光都市になるよう期待をかけています。

 

品質の監督検査について

1997年、全国各省、直轄市、自治区及び観光業の発達した地域では観光品質管理所を設置し、3,000人規模の品質監査システムを導入しました。年間受理した苦情件数は1,799件で全体の86%に当たる1,548件の処理を既に完了しています。

 

ガイドの資格認定と試験について

各級のガイドは資格試験に合格しなければなれません。現在全国で選考試験に合格した特級ガイドは24名、高級ガイドは1,139名、中級ガイドは3,134名、初級ガイドは14,849名です。

 

以上、中国が観光業を発展させるために行ってきた取り組み、そしてその喜ばしい成果についてご紹介させていただきましたが、観光の先進国と比べればまだなお大きな差があり、我々が引き続き努力しなければならないことは十分に承知しています。

日本は我々にとって最も重要な集客相手国です。毎年中国に訪れる日本人は160万人にものぼります。中日両国は一衣帯水の友好隣国であり、2000年にわたる友好の歴史を有しています。来年は中国の雲南省で中国'99昆明世界園芸博覧会が開催される予定になっています。滋賀県からも多くの方が中国へ観光に訪れていただきますよう心から期待しています。

以上私の講演を終わらせていただきたいと思いますが、最後に皆さんに中国の観光についてのプロモーションビデオをご覧になっていただきたいと思います。

ありがとうございました。

 

 

 

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