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HPLWAASは測位結果の誤差精円長軸の大きさを求め、係数を乗ずることによって得る。

誤差精円長軸の大きさは、測位結果誤差分散のX軸、Y軸及び共分散の成分から求めることができる。

測位結果の誤差分散は4.4項で各衛星毎に求めたHPL, VPLWAAS計算用分散σ2と衛星の配置と重みから求めたSxi、Syi(衛星毎の重みを付けた方向余弦)と乗ずることによってX軸、Y軸成分の分散及び共分散を求め、全ての衛星について加えると測位結果の各軸の分散と共分散を求めることが出来る。

VPLWAASについても垂直軸の成分について同様の処理を行うことにより得ることが出来る。

 

4.6 WAASメッセージ受信処理

WAASからは1秒周期で1フレーム250ビットのデータが放送されている。受信機ではこれらのデータを記憶しなければならない。

ほとんどのデータは有効時間が決められており、受信後定められた時間以上継続して使用することがないように管理が必要となる。有効時間は各メッセージ受信後の時間で規定されるため、同種のデータが複数のメッセージに分割されて放送されるもの(例:IGP垂直遅延量)では各メッセージ毎に有効時間を管理する必要があり、ほぼメッセージの構成に近い形で記憶される。

またデータ発行番号の更新前/後のデータを記憶する必要があるものは、必要な量の2倍を確保している。

機上受信機は最大3個のWAAS衛星を受信できるので、全てのデータについて3衛星分の記憶用のエリアを持っている。以下はそのうちの1衛星分について記述されており、受信機内部には下記のメモリーが3組存在することになる。

表4.7に改訂されたWAASメッセージの一覧を示す。

 

 

 

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