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犯罪被害者相談室

 

犯罪被害者相談室は、暴力犯罪によって心に深い傷を負った被害者の方や、その御家族に対して、精神的なサポートをおこなうことを目的とした相談機関です。犯罪被害救援基金と日本財団の援助を受け、東京医科歯科大学難治疾患研究所犯罪精神医学研究室内に設置されました。

現在、相談室では電話による相談、個別のカウンセリングを行っているほか、同じ様な体験をもつ方々のネットワーク作りや、交流の場を設けるお手伝いなどもしています。

また、被害に遭われた後には、いろいろな支援が必要とされます。そうした様々な形の支援が行えるように活動を広げているところです。

 

-事件の後に-

こころの傷によっておこってくること

 

事件が起きてから最初のうちは一種のショック状態が続くことが多く、体にも心にも変調を来します。緊張や動悸(胸がドキドキする)や下痢、はき気など、様々な症状が起きてきます。人によってこの混乱期の長さは違います。数秒の人もあるし、何年も続くこともあると言われます。精神的にも気持ちをコントロールすることができなかったり、不安でたまらなくなったり、子供のように頼りない状態になってしまう人もいます。事件そのものがどうしても信じられず、ふにおちないまま悲しむことさえもできずに過ごす人もいます。

 

 

 

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