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あいさつ

 

自治省大臣官房企画室課長補佐

水本行彦

 

本日は「ふるさと環境シンポジウム」を開催いたしましたところ、このように多くの皆様にお集まりいただき、盛大なシンポジウムを開催できますことを、主催者の1人として心からお礼申し上げます。

さて、今日、環境問題に対する人々の関心は一段と高まっております。その内容も従来の産業型のものに加え、自動車交通や、廃棄物処理など、身近な発生源に起因する都市型・生活型のものが増加するとともに、地球温暖化、オゾン層の破壊など地球規模の新たな問題も生じているところでございます。特に地球温暖化問題は影響も広範囲にわたり、また、人類の生存基盤に深刻な影響を及ぼす重大な問題となっております。

さて、ここ大阪は、古くから我が国の文化、経済の中心地として栄え、また、歴史と伝統を随所に感じさせる街並みと環境が調和したまちづくりに官民一体となって取り組んでこられたところであります。
このような大阪の地におきまして、人類のかけがえのない環境を次の世代に引き継ぐための重要なシンポジウムが開かれますことは、真に意義深く感じる次第であります。
大阪府におかれましては、平成6年に「大阪府環境基本条例」を制定するとともに、平成8年には、「豊かな環境都市・大阪」の実現を目標とする「大阪府環境総合計画」を策定され、市町村、事業者、府民及び民間団体との緊密な連携のもとに、長期的視野に立った環境施策を積極的に推進されているところであります。

自治省といたしましても、地方公共団体が、地域の実情を踏まえたきめ細やかな対策や、地球環境保全等に関する取り組みを積極的に推進できるよう、様々な支援措置を講じてまいったところでございます。
この一環として、地域の環境保全に関する手法や経験等の相互交流を図り、地方公共団体と地域住民の方々が一体となった環境保全への取り組みの気運を醸成するため、平成6年度より、この「ふるさと環境シンポジウム」を実施することといたしたところでありますが、本シンポジウムが環境問題を身近な問題として真剣に考え直す良い機会になればと願っております。

最後になりましたが、ご多忙のところをご講演賜ります難波利三先生、シンポジウム開催に当たり多大なご協力をいただきました「豊かな環境づくり大阪府民会議」及び地元大阪府の皆様に深く感謝申し上げますとともに、本日ご来場の皆様にとりまして、実り多い日となりますことを祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

 

 

 

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